elken’s blog

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甲子園優勝経験校 天理高校野球部の内情が面白い

甲子園で有名な高校と言えば天理高校

伝統校であり強豪校でもある。そして甲子園には宗教系の私立高校が多いのも有名。

実際に自分も奈良の天理市には2度行ったことがあり、天理高校自体も周辺を見学したことがある。自分は天理教というわけではないけども何か天理市の一体は不思議な雰囲気であふれていて単純に観光としてもお勧めしたい。非常に魅力的な都市ではある。

そしてその天理に本拠地を置く天理高校の野球部について調べてみた。

その事情はとても驚くようなことが多い。

 

1:一学年20人の精鋭

スカウトや特待生などもなくガチの少数精鋭でやっているらしい。

甲子園常連校だからもっと大規模な野球部を持っていて、補欠が無数に存在するものだと思っていたけどこういったスタイルは珍しい。よくたった20人であの甲子園に行けるものだと感心する。本当のエリート中のエリートであり、全国から甲子園に出場したいと願う志願者が集まるため高校側から特別な活動を行う必要はないようだ。

甲子園に憧れてる子供たちが真剣に目指して勝ち取った天理野球部の称号であり、同じ関西という意味では大学受験を目指す進学校における灘高校のような存在かもしれない。

 

2:野球部は特別扱いされない

よく私立の野球部では野球に専念して授業中はほとんど寝ている高校もあると聞く。少子化で生徒の確保がしにくくなっている現在において甲子園に出る野球部はまさに宣伝効果の高いありがたい存在であり、野球に専念してもらう特別扱いということも多い。

高い視聴率を誇る甲子園によって学校名を宣伝すれば生徒数も増え、甲子園ともなれば地区大会の予選でも中継される。その県の野球強豪校となれば私立高校としても非常にメリットがある。

しかし天理高校野球部ではそういった特別扱いはない。

野球は教育の一環に過ぎず一般の生徒と同じように試験も受けなければならないらしい。

 

3:天理教への入信を義務付けられる

2,3割は天理教を信仰している家庭の子供たちを受け入れるらしいが実際はほとんどが入学前は天理に関係ないらしい。そして入学と共に入信するとされている。

「甲子園に出たいから天理野球部に入るけど天理教自体は適当に信者のふりをしてる」という生徒もいるのだろうか。その辺についてはこの記事では触れてないけどもそういった事情もあるかもしれない。

実際自分の知り合いで天理高校出身の人がいるけどもその人はキリスト教徒で必ずしも天理教徒ではなかった。天理高校に入ったからといって必ずしも天理教教徒として生きていくわけではなさそうだ。

 

天理市の実情

天理市に二度行ったことがあると前述したが、天理高校が気になる人はぜひ一回いってみたら面白いと思う。非常に独特な雰囲気があり、自分自身エキゾチックな雰囲気に惹かれまた訪れてみたいとも考えている。駅から出てみると何やら唱えている人がいるし、本殿と本殿までに続く商店街みたいなところも面白く建築物なども風変わりなデザインをしている。

 

また天理市以外でも周辺の関西で暮らしてみると意外に信者さんが多いことに気付かされる。天理市とは少し離れた場所にも天理教のお寺のような場所があったり寄合所みたいなものがあったりする。

 

そして実際に天理市にいくとその濃度はより高まる。

いわば聖地のような場所であり全国、いや全世界から人々が集まるようになっておりある意味宗教都市のようなものが形成されている。

市役所がかなり不思議なデザインの建物だったり若い世代や学生の信者さんも多く、天理高校がその役目を果たしているのかもしれない。新興宗教とは言われるものの決して攻撃的ではないし形骸化している仏教に比べ、昔に近い形で信仰という物が息づいているように感じる。

 

「ようこそおかえり」「おぢばがえり」などのフレーズも実際に文字で飾られており、初めて訪れた人はその雰囲気に圧倒されるかもしれないし、自分自身その日日常の光景に驚愕した。

しかし昔ながらの雰囲気もあり、どこか懐かしいという印象も感じるため、愛着を持つ人が不思議ではない。特に天理教と関わりのある人にとっては全世界で唯一の都市であり、誰からも歓迎されない街や自分の存在が感じられない都市よりは居心地の良さを感じるのかもしれない。

 

実際に本殿に参拝しに来ている人の中にははるか遠くからブラジル人が礼拝に訪れていたり(出身地が書いたような着物を着ている人もいる。)天理教関連の書籍だけを取り扱ったような本屋さんなども存在する。

また夜の雰囲気もいいので昼と夜の二回に分けて訪れてみるのも面白いかもしれない。

もちろん天理市民全員がみんな天理教徒ばかりではなく話してみると一切関係ない人もいる。むしろ天理教とは距離を置いている人の方が多数派であり、日常と非日常が共存している都市ともいえる。

 

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