サッカークラブにもいろいろ好みがあってこのクラブ好きな人はリア充とか、通っぽいとか厨とかいろいろあるイメージ。どのクラブが好きかという議論も面白いしどの時代から好きだったかという議論も含めてサッカーは面白い。
その中で特に厨二病感があるクラブというのはどのクラブだろうか。
1位:ユベントス
個人的に一番今厨二病が好きそうなクラブはユーベ。
白と黒のシンプルな組み合わせって一回誰しもがはまるんじゃないかというぐらいかっこいい色使いであるのは間違いない。イタリア人のデザインセンスもあいまってユベントスのロゴやユニフォームは本当にかっこいい。
しかも厨二病って一番メジャーなのは避ける傾向にあるからレアル・マドリード、バルセロナあたりはない。プレミアリーグも雰囲気が全体的に明るいのでなさそう。逆にセリエAはイタリアでかっこいいし殺伐としたラテンの雰囲気が厨二病を惹きつけそう。夜開催というのも厨二病的にはワクワクするんじゃないだろうか、中二は夜更かししがちだから(実体験)
あと強いし唯一セリエAでチャンピオンズリーグのレベルにあるというのも魅力。ミラノの2クラブは厨要素あったけど弱くなった今はあまりないと思う。中二は強いことも大事にする。
2位:レアル・マドリード
なんだかんだでレアルは人気あると思う。やはりり綺羅星のごとくスターが在籍してるしスペインというラテンの雰囲気もいい。そして絶対的王者感とか大正義感もある。結局王道行きたいのも厨二。クリスティアーノ・ロナウド、ベイルとかはかっこいいしイケメン選手が多いのも特徴。迫力があって強いから中二心をくすぐる。
現代だけじゃなくて当然過去の人気も大きい。ベッカムやラウル、ジダン、元祖ロナウドなどのスターもいた。ブトラゲーニョとか、プスカシュとかミヤトビッチあたりまで遡る人はなかなかいないだろうけど銀河系軍団という言葉の時代に好きになった人は多そう。「銀河系」という言葉は問答無用で厨二病心をくすぐる。
3位:ACミラン
本田圭佑が在籍しているクラブだけども今逆に本田の影響でミラン好きになってる人少なそう。むしろ本田ファンはミラン嫌いになってるかもしれない。そして元祖ミラニスタは逆に本田嫌いになってそう。自分は本田圭佑もACミランも好きだからインザーギ体制の初期の頃は本当に楽しかった。
それはともかくユニフォームは相変わらずガチでかっこいい。ロッソネロ、赤と黒の組み合わせは最強クラスにかっこいい色使い。どれだけ落ちぶれてもユニフォームのかっこよさはチャンピオンズリーグ優勝レベル。サポーターとかも結構殺伐としてて旗とかがユニークだったり、ミラノという街自体がオシャレだったりしてかっこいい。
ただやはり落ちぶれていることは問題で現代のミラニスタのほとんどが全盛期の懐古ファンだと思われる。自分はイブラヒモビッチがいた時代が好きだけど、カカーとかピルロがいてクラブワールドカップで優勝してた時期が好きな人が一番多そう。アリゴ・サッキのゾーンディフェンスが開発された頃とか、クライフのドリームチームをを4-0で倒した試合の時とかの懐古ファンも多そう。ルイ・コスタ、インザーギ、ファン・バステン、サビチェビッチなど名選手を上げればきりがないほど昔はすごかった。実はロナウジーニョやベッカムもいたほどの名門クラブだった(過去形)
4位:バイエルン・ミュンヘン
ユニフォームはそんな派手じゃないけど地味にかっこいい。ゾイドのセイバータイガーっぽい色なのでこれは実は厨二病学にヒットするデザイン。完全な赤ともいえないし朱色っぽい感じもするという微妙な色がかっこいい。特に金色の模様と組み合わさってた頃は絶妙にかっこよかった。
後はやはり大正義バイエルン・ミュンヘン感
結局バイエルン優勝するのがブンデスリーガ。圧倒的な破壊力と健全経営による渋い補強がかっこいい。そもそもブンデスリーガやドイツ代表自体が昔は地味で玄人向けだったのでそういう渋い人や通な感じの人が推してる印象。
同じブンデスリーガならばドルトムントやシャルケも存在するが、いたって普通の日本サッカーファンという感じがしてむしろ厨二病感はない。やはり厨二病感があるのは大正義バイエルン・ミュンヘンである。
なんだかんだでユナイテッド。サッカーファンじゃなくても名前を知ってるぐらい有名。その時々で有名な選手が在籍しており強い時期は本当に強かった。モイーズ時代から歯車が狂い始めて今ではすっかりネタクラブに。その後のファン・ハールやモウリーニョも微妙なのでファーガソンが凄すぎただけ説も最近ではささやかれている。元々強くなかったけどファーガソンが魔法をかけて強くしていただけだったのかもしれない。いずれにせよ全盛期は本当に強く破壊力があった。通ぶりたい人は「ベッカムのクロスにファン・ニステルローイが反応してた頃だよなぁ」というに違いない。
6位:FCバルセロナ
メジャー中のメジャーすぎて逆に厨二病感がなくなってるクラブ。逆ににわかの象徴。Jリーグ込みでも日本で一番人気のサッカーチームと言っても過言ではない。サッカー好きなら面白いと思ってしまう程華麗なサッカーをしておりバルセロナを好きになるのはサッカーファンならば自然な感情である。実は自分も一番好きなのがバルサ。
クライフのドリームチーム時代とか、ロナウジーニョ、エトー、アンリ、デコ時代のファンはペップバルサ時代をにわか化の象徴として叩きがち。「イケメンがいたころのバルサはワクワクした」が懐古ファンの口癖。ただロナウジーニョはマドリディスタにスタンディングオベーションをさせるほどであり楽しいサッカーをしていたことは間違いない。
自分自身はポゼッションにこだわりまくっていたペップバルサ全盛期の頃の方が好きでネイマール加入前やプジョル、シャビがいたころのあたりが一番ワクワク感あったと思っているタイプ。
ただ過去映像を見るとミカエル・ラウドルップがいたころや、ロマーリオがいたころもワクワクする。元祖ロナウドもフィーゴもバルサ時代の方が輝いていた。リバウド時代あたりは逆に通っぽかった。
7位:インテル
正式名称はインテルナツィオナーレ・ミラノ
スタジアムの呼び名はインテル側からだとジュゼッペ・メアッツァと呼ばれている。インテルも前述のACミランのようにセリエAの雰囲気や全盛期の凄さが強烈だったし長友佑都が本田圭佑に比べて馴染んでいるのもあり長友佑都きっかけのインテルファンも多そう。元々はネタクラブのような感じであり最近もネタクラブに近いく「珍テル」とさえ呼ばれているがモウリーニョ時代は凄かった。モウリーニョ時代の栄光は本当に凄くてこの時ばかりは本当に厨二病感があった。
青と黒のダークなユニフォームもかっこよく今では考えられないがチャンピオンズリーグを優勝しているので強さという意味でも厨二病を惹きつける物があった。エトー、スナイデル、ディエゴ・ミリートなどの選手がいた。長友佑都が加入したときはまだ世界王者のエンブレムがあった時代でこの時は本当にサッカーファンが大喜びをするほどの祭りだった。
8位:アーセナル
厨二病というよりも意識高い系が好きそうなクラブ。毎回4位が定位置でギリギリCL出場権を得てベスト16で散り、次のCL出場権獲得のために頑張り始めるネタクラブの中のネタクラブ。サッカーに笑いを求めるならばアーセナルである。
ベンゲルのことを「ボス」と言ったりスカッドやグーナーという言葉が好きだったりとにかく身内のノリ感が強く、成績も毎回似たような位置。部外者からすれば何が面白いのか理解できないが多分その身内のノリの中にいる人たちは凄く楽しいんだと思う。
プレースタイル的には一応美しいサッカーをベンゲルの哲学の元でやっているらしく確かに華麗な崩しで決めるゴールは美しいが、正直な話マンチェスター・シティの方が面白いサッカーをしているのはグーナーの方々の前では禁句である。ネタクラブであり意識高い系クラブでもある、それがアーセナルである。
9位:ASローマ
現在日本でロマニスタのほとんどが中田英寿時代のファンだと思われる。セリエAが世界最強リーグだったころの象徴。中田時代にセリエAを優勝しており当時ユヴェントスの選手だったジダンとの対談で例の中田のゴールについて話している。
ここしばらく優勝しそうで結局ユーベに優勝をかっさらわれる様式美が続いており懐古ファンは中田時代のような優勝を再び見たいと思っているはずだ。
しかしそれだけでなく同時に厨二病感もある。今ではライバルチームに行ってしまったがピアニッチがいたし、今はナインゴランなどが有力な選手。当然ながらローマの王子様トッティもまだ現役。地味に良い選手がおりユニフォームも渋くてかっこいいので通ぶりたい人たちはあえてASローマを応援している。
10位:アスレティック・ビルバオ
あえてスペインのメガクラブではないクラブを推そうとしたらビルバオは筆頭候補ではないだろうか。バスク純血主義を掲げており移籍が活性化した現在においてバスク人以外の入団を認めないというスタンスをとっている。厳密にはその規定はゆるくなっており最近では黒人選手も出てきているが基本はそういう民族主義のクラブである。バスク地方というのはスペインの中でも異色で言語も民族も大きく異なる。
そのような地域の象徴として存在するアスレティック・ビルバオは日本人からみてエキゾチックな存在に映る。そういう意味でも非常に厨二病感があり更に言えばやっているサッカーの質も非常に高い。個人的にも大好きなクラブである。
レッズとはレッドダイヤモンズの事らしい。埼玉県に本拠地を置き芸能界でもファンが多いことで有名。Jリーグで一番厨二病感があり、阪神ファンが大人しくなった今最も日本で過激な集団と言われるのが浦和サポである。
普段はJリーグクラブから選手を強奪して強者の立場で補強をしているが大舞台に致命的に弱くシルバーコレクター化している。補強の仕方も良くも悪くも地味でよく言えば渋いが悪く言えばしょぼい。首都ではない都市に本拠地を置いている赤いクラブということもあり、ある意味劣化バイエルン・ミュンヘンのような存在。
このようにサッカー界にはいろいろなクラブが存在する。
厨二感のあるクラブもあればそうでないクラブも当然存在するし、どこかのクラブを応援してどこかのクラブをネタにすることで試合を見るときも楽しくなる。自分の感性に合ったサッカークラブを見つけるとより一層この競技が面白くなり、更にそれに加えて対立感情やライバル意識も芽生えてくればなおさら面白くなる。それがサッカーの面白いところだと思う。
自分のことが嫌いな人はぜひバルセロナ、マンチェスター・シティ、ACミラン、川崎フロンターレなどのライバルチームを応援してみてください。