無事平和裏に閉幕した平昌オリンピックも今となっては様々な思い出や感動のシーンが懐かしく感じる。
つい最近始まったことが嘘のようにもう終わってしまいどこか寂しさを感じさせる。
本当にいろいろなことが短い期間中にあり、濃密な冬の祭典だった。
開幕前はいろいろと不安視され、現地韓国の人々の中には史上最低のオリンピックになるのではないかと危惧する人も多かった。
しかし始まってみれば何だかんだで盛り上がり、終わった今となっては名残惜しい。
そして冬季五輪の閉幕は、同時に冬の終わりを告げるものでもある。
人はお祭りが終わるとき謎の寂しさを抱くものだが、今回のピョンチャンオリンピックの終わりに寂しさを感じる人も多いだろう。
季節は暖かくなっていくが「冬季五輪ロス」が今度は寂しくなり、あの氷上の情熱が恋しくなっていくことになる。
ここから4年は長い、次の北京オリンピックは2022年であり遥か見遠い未来に感じられる。
自分は昔から冬季五輪が好きなので、なぜこんなに面白い祭典が4年に1度しかないのかと良く考えていた。冬季五輪がある年の冬にしかないような雰囲気には不思議な魅力がある。
そんな冬の祭典が終わってほしくない、このイベント期間がまだ続いてほしいと思うのは自然なことだ。
この狂騒の冬は終わり、また日常が始まっていく。
人はまた終わりなき日常に戻っていかなければならない。
しかしこれで物語は終わりではなく、まだ今年にもう一つビッグイベントがある。
2018ロシアワールドカップ、このサッカーの祭典こそもう一つの大きな楽しみとなる大会だ。
冬季オリンピックとワールドカップはある意味セットのようなものであり、その年は冬季五輪に始まり、夏にワールドカップが訪れる。
ちょうど4年前ならばソチ五輪とブラジルワールドカップが行われ、今から4年後には冬季北京五輪とカタールワールドカップが行われる。
その意味で平昌とロシアの組み合わせが今年を彩ることになる。
そう今年はFIFAワールドカップの年でもあり、夏になればまた世界中が熱狂する狂騒が始まることになる。
こういったスポーツのイベントが開催される期間中が楽しいのは、日本全国だけでなく世界中でリアルタイムに話題が共通していることにある。
今年のピョンチャンオリンピックも様々な国の選手の話題で賑わい、普段ウィンタースポーツを見ていなくても面白い話が多かった。
とにかくこの「非日常」の雰囲気こそがスポーツイベント特有のものだ。
それほどその大会自体を見ていなくても、何か普段とは違う雰囲気があれば非日常のようで楽しい。
何気なしにテレビをつければワイドショーが盛り上がっていたり、競技が行われている。
このお祭りの雰囲気自体が多くの人々を惹きつける。
何かの大会の期間中には独特の昂揚感がある。
今はまだ冬の雰囲気であり夏の祭典をイメージしにくいが、いざ夏になれば今度はまた"夏祭り"が楽しみになってくる。
そして今年の夏祭りは人一倍大きい、なんたってワールドカップなのだ。
サッカー日本代表が大きな花火を打ち上げてくれるかどうかはわからないが、とにかくこの夏はまた盛り上がることができる。
冬のオリンピックが終わっても、まだ夏に大きなイベントがあると思うと寂しくは無くなる。ついに4年に1度のサッカーの祭典がやって来る、本当に何が起こるかわからないのがサッカーの世界だ。
冬の段階から夏をイメージするのは気が早いかもしれないが、既にサッカーファンは今からでも既に観戦計画を立てているだろう。
そして優勝国予想もしっかりと行い、有力選手をチェックし始めている。
しかしそんな専門的な事だけでなく、とにかくワールドカップは楽しむためにある。
サッカーの大会だからというのは一つの理由に過ぎず、盛り上がれれば何でも楽しいというスタイルが一番だ。
お祭りが終わってもまた新しい祭典は開催される、冬季五輪が終わりいよいよ次はW杯だという楽しみが増しつつある。