elken’s blog

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EL優勝を逃したアーセナル師匠を慰める会

やはりアーセナルは生粋のエンターテイナーだ。

特に優勝にモチベーションも無いチェルシーに対して、是が非でも優勝しなければならないアーセナルが惨敗という結果はこのクラブの体質をよく表している。

CLベスト16敗退芸から今度はCL出場権逸失芸になってしまったようだ。

 

プレミアリーグの結果でCL出場権を確定させたチェルシーにとってELの意味合いは薄かったため、「アーセナルに対する嫌がらせくらいしかモチベーションがない」とも言われていた。一方のアーセナルはチャンピオンズリーグに出場するかどうかで天と地ほどの差があった。

もしかしたらクラブが再浮上するラストチャンスだったとと後々語られるかも知れないほどに、天下分け目の一戦だったのだが無事準優勝が決定した。

何気にチェルシーはCL優勝という大舞台を近年経験何度か経験しているので、選手層は異なるかもしれないがクラブとして勝者のメンタリティがあったのだろう。

 

もちろん実際に試合をする選手にとってタイトルはどんな物でも嬉しいので、チェルシー側も本気で挑んでいたし近年ヨーロッパリーグの価値は上がっているのも事実だ。

CLの前座という地味な立ち居地ではなくなっているため、「EL番長」のエメリといえども以前ほど簡単には制覇できなくなっている。

 

ノエル・ギャラガー風に言えば語る価値もないアーセナルについてはこの辺にしといて、今季の欧州サッカーを総括すると「ネタクラブが多いシーズンだった」という表現が的確だ。

正直バルセロナがあれだけ恥を晒した後なのであまり他所様の事を言えないというのが実情で、下には下がいるという惨めで情けない慰めでしかない。

 

ACミランもギリギリのところでCL出場権を逃したし、マンUなんてもはや中堅クラブと化している。ドルトムントも数シーズンぶりの優勝かと思いきや勝手にこけるし、Jリーグだとヴィッセル神戸さんがやらかしまくっている。

バルサに関しては国王杯でも敗退し、レアル・マドリードに至ってはもはや無冠だ。

そして今季どこよりも目立ったリバプールは無事クリスマス首位でありながら、リーグ優勝を逃すという伝統を堅持した。

数日後に結果が明らかになるが、チャンピオンズリーグもやらかして「シルバー二冠」という結果もありうる。

 

こう振り返ってみるとどこもグダグダだったなぁという感じで、唯一プレミアリーグ復権が印象的だったという評価だ。

基本的にラ・リーガ推しなのでこの傾向は不安だが、今のところバルサもマドリーも補強に意欲的なので何とか来季に期待したいと思っている。

普段憎しみあっているが、プレミアがイキりたおすのも嫌悪感を催すので密かにマドリーの鬼補強に期待していたりもする。

 

かといって別にマドリーが優勝するのも許せないので、今季バルセロニスタ唯一の言い訳としては「四連覇じゃなくてよかった」だろうし、逆にマドリディスタからみればクライフダービーになってバルサ三冠とメッシのバロンドールという悪夢のような展開にならなかっただけマシという感じだろうか。

 

「プレミアはエンターテイメント」というなら、もうこうなったらリバプールのシルバー二冠で締めるのが芸風じゃないだろうか?

トッテナム優勝もヘイトを集めるだろうが、リバプールがこれだけ旋風を巻き起こしたシーズンで無冠という結果の面白さが勝ってしまう。

アーセナルはオチをしっかりつけたわけで、このフリに対してボケないのはノリが悪いと思いますよリバプールさん。

コケるジェラードと、不可解な行動をするカリウスの後継者を誰もが持ち望んでいるわけだ。リバプールの正しい楽しみ方はそこなので、何が起こるか期待してみよう。

皆で恥ずかしいをすれば恥ずかしくない。

サッカー史に残る笑いに溢れたシーズンとして、皆で笑って終わるというのがある意味伝説のシーズンとしてふさわしいはずだ。