elken’s blog

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野ブタ最終回を15年ぶりに見た感想

ついに野ブタ。をプロデュースが最終回を迎えたと書くとまるで10数年前の話のように思えるが、タイムスリップしたわけではなくつい昨日のことだ。

まさか令和に野ブタが復活するとは思っていなかった。

 

正直自分自身、全話見ていたわけではないし、SNSの盛り上がりに参加したわけでもない、そしてネットで実況していたわけでもない。純粋に一人、懐古しながら

見ていた。

 

ただただ思い出に浸っていたし、映像美や当時の雰囲気を楽しんでいた。

まず思ったのが00年代超いいなぁ〜ということ。

ジャニーズファンにわかりやすく言えば、自分はWESTの重岡とスノの宮舘と同じ学年だ。だからちょうどドンピシャだ。

ほとんど同い年と言ってもいい中島裕翔とか、こんなショタだったのかと驚いた。もちろん顔の偏差値は大きく違うとして、一応自分もそのくらいの年で見ていたことが信じられない。

 

そしてその年齢ぐらいからすると、修二と彰の二人はガチでカッコいい大人の高校生に見えていた。

ゆとり世代からすると、憧れの高校生像って本当にあんな感じだったというか、まあ今から見ると古い部分もあるけど、相当かっこよく見えた。

 

「一昔前が一番ダサく見える論」で言えば確かに2000年代の馬鹿っぽさは感じる。ただ野ブタ見てて、そのバカっぽさも含めてやっぱゼロ年代は面白いと改めて思った。

ちなみに自分は決して修二と彰のような高校生になれたわけではない。

修二と彰に憧れてああいう青春があると思って、その後、涼宮ハルヒのSOS団に憧れて、そうもなれなかった悲しきゆとりおじさんである。この後の長話に決して不快な自慢話は出てこないことだけは保証できる。

何が青春アミーゴだよと、そんな青春なかったわ笑

 

まあそういうことは置いといて、まず思ったのが「あの頃のドラマ、転校が重すぎだろ」ということ。

多分今だったら、ラインのメッセージあるし動画はティックトックでいいしインスタライブでいじゃんってなってしまいそうだ笑

現代では修二はインスタライブするから最後に見送ってたクラスメイトは全員見てるだろう。

 

いや、そこまでお年寄り扱いされても困るし、一応当時もいろいろ黎明期のブログやミクシィやらあったことにはあった。本当にネット文明がなかった時代ではない!笑

ただそれでもあの時代はギリギリ、転校が重大なお別れイベントだったよなぁと。

シークレットベースとか今聞いたらもはや手紙と固定電話だぜと。

 

でも逆に今と通じるのは修二と弟が旧居を去るときに携帯で写真を撮っているシーンで、携帯がパカパカガラケーと違っているデザインなので微妙に現代っぽいということ。

まあこういう細かいテクノロジーの進化に伴う懐かしさはあるし、自分もポケベルとかダセェと思ってたのでこういうのは仕方ない。

 

ただ、ゼロ年代のドラマは景色が本当にきれいというか、現代にも通じる画質でなおかつ一昔前っぽさがある。これはアニメにも言えるけど、庶民的な雰囲気が微妙な懐かしさとともに伝わってくる。

信子が、修二と彰に御守を渡したいのだが一つしかないので選べず、結局夕暮れの川に捨ててしまうシーンはすごく良かった。

多分、日本が衰退しても未だに日本にいいイメージ持ってる外国人がいるのはこういうドラマやアニメでみたシーンが印象に残っているからだろう。

ゼロ年代の日本って過小評価されがちだけど、スマホが普及する前だし、中国に追い抜かれる前でアジアナンバーワンの国だったし震災前で今思えば元気な時代だった。

それこそ今あのT氏がいなくなったNEWSに山Pがいた時代で、もはや知らない世代も出てきているらしい。

 

そして野ブタ。をプロデュースを見て思ったのが、ギャグのノリがこれまたゼロ年代ぽいということ。だんご3兄弟ネタとか古ぃwとは思うけど相違バカっぽさもやっぱりいい。というか、あのいかにもバカ高校っぽいノリがちょうど自分の世代が思い描いていた高校だ。あの頃の高校って異様に怖く描かれてたりチャラかったりするのどちらかだった。今だったらアプリやSNSのドロドロシーンが絶対出てくるので、携帯が最低限のスタイリッシュな連絡手段としてしか描かれていない爽やかさがあるのもいい。

ただ髪型とか今から見れば派手すぎるけど、なんだかんだでこの時代が一番かっこいいと思う。

 

ちなみにいまなぜ学園ドラマが少なくなっているかという記事を見たのだが、若い世代がテレビを見なくなっているのはもちろん、単純に郊外のロケで多くのキャストを起用するという構造そのものが厳しいらしい。

野ブタの最終回でも田舎の高校のロケは今だと撮れなそうだ。

ドローンがない時代なのでこの空中からの撮影は結構予算かかってそうだなとか思ったり、もう今って人件費こそ最大のコストになっているなと感じた。

 

実は最終回はその海のシーンしか覚えていなくて、久しぶりに見たらこんないいシーンがあったのかというのも驚いた。先生から貰った人形が全員プレゼント交換で同じになるとか良いシーンすぎた。

文化祭が台無しにされるも逆転される回もだけど、本当にいろいろ名シーンが多いし、ネット記事にも出てたけど今になって響くシーンが多い。

「いつかこういう時が懐かしくなるのかな」とか、学園ドラマの王道が入っている。バラエティはクイズ番組、ドラマは医療物、もういい加減この構図飽きたってところにコロナで学園ドラマが放送されて問題提起というのは面白い。

というか学園ドラマみたいのって決して学生人気だけじゃないのも重要なポイントだ。本当は大人も見たがってるし今の大人って昔ながらの大人じゃないからなぁ。

 

どれだけ10代が見ていたかはわからないけど、今HD画質で見ても十分良いし、今は色々な事情で作られなくなっている学園ドラマとして貴重だと思った。

本当はジャニーズの学園ドラマ信者としては今の若手やジュニアでどんどんやって欲しいんだけど時代が許さない。まあその代わりに動画は恵まれてる時代だけど。いや、一応言っとくと自分らの時代もマジで出始めの頃のようつべはあったから!笑

 

あと全盛期の戸田恵梨香、美人すぎだろと。

今見れば堀北真希美人すぎとわかるけど当時は戸田恵梨香だと思ってたしそういう男子は多かった。

ただ、引退した堀北真希も再放送の許可出してるわけだから黒歴史ではないのだろう。今、ドラマや映画の再放送ではこういった関係者の承諾が問題になるらしい。だからテレビ関係者としては努力が地味でやりがいがない。新しい作品で認められてほしいという思いがある。

 

ただこの度の野ブタ旋風を見ても過去作には大きな社会的意味合いがある。

実際見る機会が無いし、手段はあったとしても話題にならないから、見ようと思うきっかけにはならない。手段がある事ときっかけがあることは別だ。

 

過去10年、過度にテレビ叩きをしすぎていたのならば、令和はこういった意味合いも再評価され新しい時代のヒントになって欲しいなと思う。ゼロ年代という時代はは今まで積極的に語られてこなかった時代だからこそ、これから言及されるようになるだろう。

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