elken’s blog

ジャニーズとサッカーを中心にあらゆることを評論するブログ

自分はシャビは4年待ってもいい

完全にネタクラブに失墜したバルセロナだが、自分はシャビ先生を信じてついていくつもりである。

 

まず現状言うほどペップバルサの再来にはなっていないというか、程遠いがそもそもシャビ待望論が巻き起こったのはアル・サッドでの実績があるからだ。

今はインテンシティから上げて、場合によっては現実路線も取りカンテラ選手も時間をかけて育てていく段階だ。インテンシティがあってこその技術だと聡明な指揮官はわかっている。

 

無敗優勝を成し遂げたアル・サッドのプレーを集めた有名な動画があるが、シャビに懐疑的な人はまずそのプレーをもう一度考えてみてほしい。

あれが時間を要してでもバルサで見たいからシャビ・エルナンデスを指揮官として招聘することを望んでいたのではないか。

 

自分はその実現のためであれば最低4年は待つ。

大体、今最強のリバプールだってクロップが3年かけて作り上げたチームだ。クロップのサッカーは基本それくらい時間を要する。

 

まさか3年目で崩壊するジンクスがあるモウリーニョのようなやり方をクレが望んでいるわけもないだろう。我々クレはその正反対の哲学を共有しているはずだ。

じっくり作り上げていくことを我々は好む。

すぐに見切りをつけてしまうような輩は即刻、常に勝利が求められるレアル・マドリードのサポーターにでも転向すべきであろう。

 

本来バルセロナは1-0で勝つより4-5でも負けることを選ぶスタイルであり不安定な狂騒にこそ酔いしれるアーティステックな側面を魅力としている。

近年の派手な敗退芸もいわばその一つであり、懲りずにまだこんなクラブを気にかけているのではないか。

 

それは"我々がバルセロナだから"

 

ただつまらなく勝つことには飽きる、だから縁もゆかりもないこのクラブを異国の地からでも愛しているのではないか。

クレの魂に芽生えた選ばれし、我々バルセロニスタ、心がブラウグラナなのだ。

 

自分はこの船、降りねぇぜ。

今までの腐敗したフロントだけであれば愛想を尽かしていたかもしれないが、シャビ・エルナンデスの人柄を知る者であればせめて彼だけは信じて見ようじゃないか。クレでシャビの人柄を知らない人はいないはずだ。

 

ペドリだって、カンテラ育ちではないのにこの惨状でも大型契約延長をした。そんなブラウグラナの心を持った選手もいるし、フレンキー・デ・ヨングだって「練習の時ふと自分はバルセロナにいるんだなと喜びを感じる」と語っている。

ガビやニコだって素晴らしい選手だ。

マドリーご自慢の若手とやらに決して劣ってはいない陣容を揃えている。

よく見ればそんな悪い状況ではないし、シャビ程の聡明な人間であれば最適な起用法を導き出すはずだ。

 

シャビがどれほど知的な選手だったか、我々はプレー面だけでなくインタビュー等でも知っているはずだ。

しかし急に魔法を使えるわけではない。シャビのプレースタイルだって、一人で戦術となるほどドリブルで数人抜いて決めるようなものではない。

細やかなポジショニングとビルドアップから始まる。

今のバルサは3年後のゴールまで、今DFラインでつなぎ始めたばかりでしかない。

その構築プロセスをじっくり鑑賞することこそクレが日常的に見ているものだ。

 

それにお前らどうせ行くアテもないだろ。どこに行くというのか。こんな狂った面白い場所などどこにもない。

パリ・サンジェルマン

メッシが去ったあともあんなクラブを見るのか?

マンチェスター・シティ

グアルディオラやベギリスタインが去ったあとも応援できるか?スタイルは面白いとしても同じ思い入れは持てないはずだ。

 

もはや第二の故郷となってしまっているバルセロナを我々は見捨てられない。情が移ってしまっているから。

こんなファン気質を持ったコミュニティ、サッカーのコンテンツ以外を探したところでもないだろう。鉄道オタクにでもなるのか?

俺たちみたいな変わり者の変態が他のどこにいる。

にわかオリックスファンでも始めるというのか。そういうのが嫌いだから"ここ"にいるんじゃないのか?

 

俺たちはもはやもう何の関係もない国の地域の中堅クラブを応援している誰からも理解されない変人なんだよ。

精々自分にとってカタルーニャとの縁は、日本に来ているスペイン人観光客がバルセロナ出身で何人かとバルサの話で盛り上がってそいつらいいやつだったなという思い出ぐらいだ。

でも未だにその楽しかった思い出が大切なんだ。

縁もないところの人々と繋いでくれたこのバルサというクラブ、まさにクラブ以上の存在-MES QUE UN CLUB-

 

後は、自分の場合韓国のクレにも同質感を抱いている。

彼らはテゲムン(頭が壊れてもムン・ジェインの略語)をネタにして自らをテゲク(頭が壊れてもクレ)と自虐しているし、ネタに対するノリもいい。

どの国でもバルサを好きになるやつはどこかおかしいやつで面白いわけだ。

直接繋がりは無いが、韓国のバルサギャラリーを見てると似たようなノリに親しみを感じずにはいられない。動画サイトなどでも英語などでコメントを読むとやっぱりクレは愉快な人種だ。

 

俺たちは同じネタクラブにしても、アーセナルのように可愛げがあって愛される存在じゃなく基本ヒールであり嫌われものだ。

だから仲間は同じクレしかいない。

もはや世界中から「完全なる恥」という扱いまでされてしまっている。

 

バルセロナはきっとまた個性的な人やものを生み出し続ける。

シャビのような選手を見て世界にはこんな面白い人がいるんだと知ったから自分はクレになったし、バルサ時代のユニも持っている。

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10年前、シャビ先生はこう言った。

「世界中がバルサのサッカーに心酔している」と。またこうも言う、「バルサのサッカーを見ていると涎が垂れる」「ボールを保持することは中毒だ」と。

こんな頭のおかしい自己陶酔家がどんなサッカーを作り出すか、長期間楽しみでしかないだろう。

 

ちなみに日本で最大のシャビファンといえば元なでしこジャパン澤穂希である。来日したシャビに会ったとき、あの澤さんが大好きなアイドルに出会ったときの乙女のような表情をしていたのは衝撃だった。兄貴にも乙女の一面があったなんて、と。

 

どんなことがあってもこれから酔いしれる。

二日酔いのような辛い日があれど、そして最高に面白く酔う夜があれど。自称リアリストとやらは、これからついてくるなよ、さっさと消えろ。もう溺れること覚悟の奴しか乗ってないんだこの船は...

 

"バルセロナだから"