鬼滅の世界にいたら鬼になってるなと思うやつ
結構いそうよね。かく言う自分もその一人で、わりと鬼に共感する要素が多いから鬼滅は大人からも人気があるのだろう。
以前「挫折や何かを失った経験がある人は鬼滅の良さがわかりやすいので人生を経験したおじさんやおばさんのファンも多い」みたいな書き込みを見たことがあるのだが、まさにそのとおり。
これまで大人になってから少年漫画なんて読むことがなかったのにまじでハマる鬼滅おじさんや鬼滅おばさんが多いのも頷ける。
もちろん悪役にも共感するところがあるなんてのは古典的な王道なのだが、鬼滅はよりその要素が強い。
というかむしろ強すぎて「お涙頂戴で説明しすぎ、悪役が淡々とやられるドラゴンボールを見習え」とまで言われるほどだ笑
少年漫画にそんな要素はいらんのよ、というのもわかる。
ただ今の鬼滅キッズたちが大人になったとききっと鬼の悲しみもわかるようになるんだろうなと。その時また楽しめるコンテンツでもある。
まず自分の中での十二鬼月は憧れが童磨、好きなのが魘夢、そして共感が累だ。
累が負けたあと「俺は元々体が弱かった。無惨様に出会うまでは」みたいな回想はかなり共感してみていた自分がいる。
運動苦手だったり帰宅部だったやつは結構共感するのではないだろうか笑
今もそうかもしれないが、十数年前の田舎はまだブラック部活動という言葉も無かったし中学から実質部活動強制入部が当たり前、特に男子は運動部以外許されない風潮が強かった。
その時代に中高帰宅部だった自分は、みんな元気に部活やってて凄いなというコンプ持ちで育った。
やっぱりなんだかんだで帰宅部は理解されない存在で、大人になっても部活動経験というのは付きまとうし帰宅部は変わり者扱いだ。難病で運動ができないとかであればまだしも、自分の場合単に体力が人より無いから、そして運動部でやっていく自信や根性がないから、それだけである。
だから、歩くだけで倒れる虚弱体質の累くんほどではないのだが、それでも体力や運動神経のない自分は運動部どころか体育の授業にさえついていけないし今も体力はない。
女子の場合はか弱いことがかえって魅力になる場合もあるが、男の弱さは許されないものだ。それと陰キャというのも女は割と許されるが、男は許されない、これは結局大人になっても続く。
実際、自分と同様のオタク仲間というのが学生時代いても、そいつらでさえ普通に部活耐えてやっていて、オタクが多めの緩い部活などをみつけていたりする。それすら無理だったのが自分だ。
なぜならば小学時代ちょっと週2日ある程度の少年団に入ったら、嫌で嫌で仕方なく辞めたからだ。それで中学の部活など更に無理だとなった。そしてこのことを子どもにはスポーツをやってほしかった昭和の父親から何かあったときよく根性がないと言われていた。
その結果、どうせ世の中は帰宅部のことなんて理解しないというひねくれ者となっていく。
小学校の中学年ぐらいまでは外遊びもしていたけど、だんだん更にインドア派になっていき夜ふかししてネットをするという典型的陰キャオタクになっていくわけだ。
男の子は外で皆と元気に走り回るものという価値観にも嫌気がさしていた。
この時、無惨様が力を分けて救ってくれたらきっと自分は鬼になっていただろうなと笑
だから累くん、共感するのよね。
スポーツゲームで自分のキャラクターを架空選手で作るとき体力と早さをアホほど高く設定するのはまさに自分の持っていないものに対するコンプの発露であり、無惨様の血が入った自分だ。だとしたら夜しか試合ができない選手になってしまうが。
ところで自分が下弦の伍だとしたら、ケンティー義勇に斬られる役になってしまう。
それと何気に累の家族役をさせられてる女蜘蛛達が鬼滅屈指の良キャラデザでかわいいというね。胡蝶に毒殺される姉蜘蛛も、炭治郎に斬られる母蜘蛛も可愛いし個人的には屋根の上で焼かれた姉蜘蛛が一番好きな女キャラである。
累くんとは好みもあうね〜
しかも自分、まずクモのような奇蟲が子どもの頃から好きで帰宅部だった中学時代はタランチュラとかムカデ、サソリを扱ったサイトをよく見ていた程だ。
そういう意味でもシンパシー感じるキャラが累だ。
魘夢は前も書いたとおり可愛いルックスで、ネチネチした陰湿かつ残忍な性格と戦い方、無惨様を異様に崇拝、いい意味で気持ち悪い喋り方、そして特に悲しい生い立ちがない純粋畜生などが魅力的なキャラとして好きだと言うわけで共感とはまた違う。
累が無惨のお気に入りで、魘夢が無惨愛の変態キャラだとしたら無惨の取り合いするところ見てぇなぁ、きっと既にそういう二次創作あるだろうね
でも累と魘夢はお互い嫌ってそう。
そして童磨はまだそこまで見ていないのだが、遊郭編終わったら原作早く見ようと思っているほどかっこいいキャラだと思っているが、これは憧れだ。
ちなみにキッズは純粋に強い順で好きなので黒死牟がわりと人気らしい。黒死牟も兄弟との差みたいなもので共感要素は多そうだし、今やってる遊郭編の堕姫は鬼滅おばさんが「堕姫ちゃん」と親しみを込めているぐらい泣けるエピソードが待っているようである。
猗窩座もまだ詳しく知らないが狛犬時代は共感する過去があるようだし、とにかく鬼が人間味あって面白く、鬼殺隊が逆に人間味離れしているやつらの集まりという逆転現象
猗窩座はおかしな奴しかいない組織で不遇な中間管理職やっているところも大人の共感を誘う存在だとよく語られている。
パワハラ会議でまとめて解体された小物の鬼達ももっと見たかったぐらいだ。零余子と釜鵺の人間時代とか超面白そう。
ちなみに人間キャラでは善逸と蛇柱に共感している。あと自分が女だったらきっとカナヲに共感してそう笑
このように鬼滅のキャラで誰に共感するかで性格がもろに分かれて厨二病談義もできるところも鬼滅の魅力で、ほんとどのキャラも味があるのよね。本当に無駄なキャラがいない。
とクリスマスイブに鬼滅論を語りまくる程今年は、今更鬼滅にはまりまくった年だったなあ