安く馬刺しを食べた気になれる裏技
令和の北大路魯山人が贈る食のエンターテインメントと美の世界、今宵は「クジラ肉刺しの馬刺し風味」(深夜のBSでやってそうなグルメ番組っぽいナレ)
まず以前も書いたことなのだが世の中には馬刺し用のタレというのが売っていて、部位によってはクジラと馬刺しはパッと見区別がつかないことがある。
ただ味はやはり馬刺しが上で、ということは当然値段も上がるしそこまで普通のスーパーでは流通していない。大型ショッピングモールやデパートにあるようなスーパーで売っているぐらいで普通のスーパーでは売っていない。
そこで以前馬刺しセットを買ったときについてきた馬刺しのタレと生姜をクジラ刺しに転用する着想を得る。
そしてこの度、馬刺しだれが余っているのでまたその食べ方にしたのだが自分は更に改良を加える。
これまでクジラ刺しの時はにんにくポン酢かにんにく醤油と玉ねぎと決まっていたのだが、次は甘めの馬刺しダレと「かいわれ」という新アイテムを登場させた。
韓国といえばユッケ(=韓国風肉刺し)の本場なので、結構おっさんが晩酌として牛刺しの写真を上げていて美味しそうなわけだ。IZ*ONE時代の宮脇咲良も配達でユッケばかり頼んでいると言っていたぐらいだ。
そこにそのイルベ民の韓国人がカイワレを使っていて、これが見た目的にも緑で赤い生肉と合うわけだ。
ひろゆき「ユッケはうずらの卵と思っている人、もう時代遅れです。韓国人ってユッケは某堀江さんと違って野菜と食べます。あの人高級肉をウニと食べますからね。そりゃ太るっしょw」
ちなみにこのカイワレはめちゃくちゃ大正解だった。
・玉ねぎみたいに切らずに済むので早く作れる。根の部分を切って添えるだけ。
・箸で肉に包みやすい。
・安い、40円くらい。
・クジラ特有のくさみがさっぱり消える。
韓国だけでなく日本でもカルパッチョ的なものでカイワレ使うし、普通の刺身でもツマに使う人は多くいる。
はっきり言って大根の上位互換な上に美味い。ダイコンのツマは自分はそこまで食べないタイプだかカイワレは旨味がちゃんとある。あと鯨は特性上やや血が滲み出るので白い玉ねぎだと赤く染まってビジュアル的に良くないけどカイワレダイコンだと綺麗に見える。
予算1000円ちょっとで鯨の700円くらいの柵を買って、カイワレ足して小さいワンカップ焼酎を足せばそこらの居酒屋を余裕で超えるクオリティに仕上がる。
クジラを生臭くなく食べるコツは、帰ってきてすぐに開封して水で揉み洗いしてキッチンペーパーでくるみラップの上から氷を重しにして、アクを取ること。ちなみに自分はキンプリ永瀬廉ばりの潔癖症なのでパックを剥いだあと必ず手を洗ってから生肉を触る。刺身を扱うときは絶対この手順を取るべきだと自分は思っている。空気中に晒されたパックを触った手でナマモノを扱うと衛生的によくない。
しかも自分は家から帰ったらすぐ風呂に直行するのでこの時間でその肉を寝かしておくという下処理だ。というかクジラは本当に痛むのが早いので買ってきて普通に置いておくと不味くなっている。だから自分は割引品すら絶対買わない。
だから切ったあとも二皿に分けて冷やして交互に食べるくらい徹底している。
そしてもう一つ美味しく食べるコツは馬刺し用タレにはしっかりつける。ここで鯨肉のえぐみを落とすイメージで箸で押してもいいぐらいだ。チューブ生姜は多めに入れるくらいがいい。薄切りにするとカイワレを包みやすい。
この食べ方であれば、あまり売っていないが寿司でよくある芽ネギでもいい。芽葱の寿司を食べたことあるかないかでちゃんとした寿司屋に行ったことがあるかないかがわかる。
ただこれはコスパ追求で馬刺しを目指しているのでかいわれ大根がやはりいいだろう。
ちなみにカイワレはめちゃくちゃ栄養があってこの食べ方であれば足りないぐらいに食える。
お酒はタンブラーに氷をパンパンに入れたぐらいのロックの芋焼酎だ。馬刺し自体が九州料理的なところがあるので自分はこの組み合わせを推奨したい。いうほどビールってコスパ良くないし健康面考えると揚げ物と組み合わせは将来的にもコスパが悪い。肉刺しを野菜で食べつつキリッと冷えた焼酎で〆めるというのがツウな男の晩酌である。
これが令和の北大路魯山人という伏線回収で締めたい。