elken’s blog

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ついに無所属になった本田圭佑、次の移籍先はどこ?

7月に入ったことで正式に本田圭佑とACミランの契約は終了した。長かったようで短かった3年半も過去の事であり本田圭佑はもうACミランの選手ではない。

名実ともにACミランの選手ではなくなり、これから赤と黒を意味する愛称を持つロッソネロでプレーする本田圭佑の話というのはもう過去のことになる。

 

こうして見ると感慨深い、良い事ばかりではなかった日々も終わってしまえば面白かったような気がしてくる。あの入団会見から月日はあっという間に流れた。

最近のACミランの状況がどういったものであれ、セリエAの名門クラブの選手を自国の選手の話題として語れたこの期間は日本人にとって貴重な時間だった。確かにイタリアメディアからは批判にさらされたかもしれないが、まずそういった批判される状況にたどり着くことができる選手自体が多くはない。あのクラブで日本人選手が出場できたことだけでも実は大きな価値があった。

 

「ACミランに所属して10番を背負った自国代表の選手が批判される」という状況をアジアで体験できたのは日本だけだということもできる。ジョージ・ウェアやサビチェヴィッチ、ファン・バステンの様なエースにはなれなかったかもしれないが、確かにそのクラブでプレーしたことは事実であり夢を見られることができた好調な時期もあった。

本田圭佑

そして今無所属という状態だが、これは学生に例えるならば進学先と就職先が卒業後もまだ決まっていない状態に近い。

高校を卒業した時点でまだ進路決まっていない生徒がそれなりにいたように、サッカー界でもまた退団後所属先が決まらないという事は決して珍しい事ではない。

移籍市場は8月の最後の日まで開かれており、期限間近で決まることも少なくはない。まだ2か月残されていると考えることもできるため、今後数年間のために今慎重になっているのだろう。

 

「フリーエージェントであることは今の自分の強み」

そう語る本田圭佑はその利点を生かして次どのクラブに渡るのだろうか。

移籍金がかからないことはクラブ側にとっては獲得しやすく、選手側にとっては年俸の上乗せを要求しやすいという強みがありフリー移籍は名選手でも使う手段である。更にそもそも移籍市場が開かれているにとらわれずシーズン中に移籍できるという利点もある。

 

先日のNEWS ZEROで自身の移籍情報における最新の考え方を話した本田圭佑のインタビューを見た限りでは4大リーグに強く拘っているような印象を感じた。

「自分の行きたい国、レベル、クラブの強さに当てはまるクラブでまだオファーは来ていない。しかし妥協はしたくない。」

つまり欧州4大リーグの中で降格圏で残留争いをするチームより上のクラブを目標として今移籍先を探している状態に近い。

「世界一諦めの悪い男」と言われる本田は移籍期限最後の日まで諦めずいろんな手段を使って可能性を探っているのかもしれない。

 

かつては「ビジョンがしっかりしていればどのリーグかは問わない」というような趣旨のことを語っていたが考え方が変わったようであり、現在ではJリーグ復帰やアメリカのMLS、中国スーパーリーグへの移籍は実質的に否定している状況になる。

オーバメヤン、モデスト、ジエゴ・コスタを本気で獲得しようとする中国リーグに評価されているという事はもはや過去の価値観と違い、今では世界的に高評価を得ているということになる。本田圭佑自身中国でのサッカー教室の実施に力を入れており、また中国での本田人気は根強い。

更に2,3年後の中国リーグを考えたとき今以上に華やかになっている可能性は高く自分が本田の立場ならば「乗るしかない、このビッグウェーブに」と駆けつけるが本田の考え方は違う。

 

本田圭佑は今、我慢強く「玉突き人事」が発生する時期を待っている。

移籍市場のニュースを見ていてもまだ驚愕するほどの決定的に大きなニュースは無く、ビッグな選手が動く状況には至っていない。

そのビッグな選手が動いたとき連鎖反応のように移籍市場は活性化する。

つまり現段階では本田圭佑を必要としていないクラブが必要とする状況が訪れるかもしれない、その時を最後の最後まで待つ。

 

また四大リーグ以外でUEFAチャンピオンズリーグを狙える位置にあるクラブに移籍することも「レベル」を考えたとき現実的な選択になるだろう。

トルコリーグのガラタサライに関する噂も再び報道され始め、オランダ代表ウェズレイ・スナイデルが退団することから玉突き人事の条件にも当てはまる。

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更に現状の本田圭佑の立ち位置を考えたときこのオファーは非常に魅力的であるため、仮に真実ならば移籍が成立する可能性は高い。過去の記事でも自分はその魅力について触れており個人的な一押しはガラタサライである。

更にフランス人FWゴミスの移籍も確定しており有力な補強も進んでいる。

本田とゴミスのタッグが実現すればどちらの選手も好きな自分としては非常に魅力的な組み合わせとなるため、この移籍が実現するならば非常に嬉しい。

CSKAモスクワ時代に実現したアフメド・ムサとのコンビネーションのようなものが再来する可能性もあるのではないか。

 

CL出場という意味ではそのCSKAモスクワへの復帰もオファーがあれば魅力的だろう。

ロシアワールドカップを考えたときロシアリーグでのプレーは重要な経験になる。しかし本田の場合既にその経験を4年もしている上に、ロシアのクラブは様々な問題があることが明らかになっているためもう一度移籍するとは考えにくい。

今の本田圭佑を考えたときCSKAモスクワも十分魅力的なクラブだが、膝の問題を考慮したとき人工芝が多い事と極寒の地であることは身体への負荷が大きいだろう。

現に比較的温暖なセリエAでプレーしていた時期はそれほど大きな怪我はなかった。

もし仮にチャンピオンズリーグを目的に四大リーグ以外のクラブに行くとするならば最も可能性が高いのはトルコかもしれない。

 

その一方で四大リーグで中堅以上のクラブとなるとやはり本田圭佑が語ったように現時点でオファーがないのが現実だろう。本人も「メディアを見て初めて知る」と語ったようにほとんどがいわゆる飛ばし記事であり真剣に捉えるべきではない噂も多い。

ひろゆき「うそをうそであると見抜ける人でないと(サッカー選手の移籍話を)語るのは難しい」

 

現状移籍市場は始まったばかりでありこれから"ビッグサマー"はまだこれからだろう。大きな動きは遅れてやってくる。

「玉突き人事待ち」というのが率直な今の現状を表す言葉だろう。情勢や風向きが変わる時期、逆転のチャンスが訪れる瞬間というのを虎視眈々とこの"金狼"は待ち構えているはずだ。誰もが驚くような移籍先に行き着くのではないだろうか。

ファンとしても根気強くこの話題に注目するしかないし、当事者でない以上どうなるか様子を見ているしかできることは無い。

しかし、そうやってどうなるかわからない未来について喧々諤々話すのもサッカーのおもしろさでありサッカー文化なのではないだろうか。

また楽しい夏がやってきた、7月に入ってより一層その認識が強くなった今日この頃である。