elken’s blog

ジャニーズとサッカーを中心にあらゆることを評論するブログ

韓国ラーメンを食べながら重力節を記念するよ

本日5月23日はいろいろな意味で韓国社会にとって重要な意味を持つ。

重力節(중력절)と言われ非常に重要な日だからだ。

この日は、全体的に重力が強くなる日とされており、高い場所に登ったり高級腕時計をつけることは危険とされている。

 

実際、重力節の効果は既に出ておりニュースで知っている人もいるかもしれないがパキスタンの飛行機が墜落し、100人近い犠牲者が出ている。

5.11が来ると言われた陰謀論は偽物だったが5.23重力節はガチなのだ!

正直単なる韓国ネットのネタだと思っていたが、まさかの本物だったとは・・・

 

それはそれは昔、かつて盧武鉉(ノ・ムヒョン)という韓国の面白い大統領がおってじゃな、日本のネットユーザーからもそのコミカルなルックスや、一貫しない反米反日のスタンスがネタにされとったんじゃ。

しかし彼は惜しまれつつ汚職疑惑から逃れるために投身により命を断ってしまった。それが今では伝説となり今も語り継がれておるんじゃ。

 

今のムン・ジェイン大統領の師匠であり嫌韓が日本で始まった頃の大統領だったが、同時に当時の嫌韓は今よりユーモア重視で「ノムたん」と言われるほど親しまれている雰囲気もあった。あの頃の嫌韓は日本の国力が韓国の4,5倍近く、サッカー以外で韓国に負けている部分は一切なかったので余裕があったのかもしれない。

それがいつしか嫌韓がガチの憎悪になっていき、時間差で嫌韓に染まった年配の方が今の韓国ネタを面白くないものにしてしまっている。

 

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まあ、まずはそんなことより飲もう。

韓国といえばこの緑の焼酎瓶だ。

ここからはこの韓国焼酎チャミスルを飲みながらゆっくり雑談形式で韓国のネット文化や政治ネタなどについて話していきたい。

 

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まず自分が食べている韓国ラーメンだけれど、メコムダルコム ヤンニョムチキンというカップラーメンだ。

これはネットのレビューでかなり辛いと書かれていたので、激辛ラーメン好きとして手に入れてみた。

 

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作るとこうなる、マジで真っ赤だ!

味は確かに辛いが、辛いものに慣れている人にとっては余裕の味だった。

辛ラーメンよりはかなり辛いが、ブルダックや蒙古タンメン、北極くらいが食べられるなら問題ない。ただ、辛さと同時に旨い甘みもありヤンニョムチキンの風味をよく再現していると感じた。甘みと辛さをここまで両立しているのは凄い。麺のクオリティもモチモチで、ちょっと日本のカップラーメンも油断しているとヤバい。

というか、むしろ辛い系のラーメンに関してはもはや韓国が世界最強なくらい激戦区で進化している。

日本の場合激辛ブームが定期的に来るとはいえ、あくまで色物だ。

 

逆に韓国はむしろ辛い系統のラミョンが日常というか中心でそれ以外が日陰なのだ。

日本人にとっての塩と味噌を合わせた以上に韓国人にとっての辛い味は重要で、それゆえにめちゃくちゃバリエーションが凄い。日本の激辛ラーメンは寡占状態だが、韓国はどの会社も激辛を競い合っているので幅が広い。

ラーメン全体で見れば日本の方が多様だが、韓国は激辛ピンポイントで以上に発達しているというイメージだ。

自分のようにラーメンは特別好きではないのだが、辛い系統のラーメンだけは特別に好きという層にとってはむしろ韓国やタイの製品がありがたい。

 

そしてもちろん、ソジュと飲む。

この韓国焼酎も言ってみれば安物の味なのだが、キムチやチャンジャなど韓国系のものには良くあう。本当は韓国で150円くらいで売っていて日本人にとってのストロングゼロくらいの感覚だ。ただ日本ではその倍の価格だし、韓国料理店では1000円が定番だ。クラブだと1500円に跳ね上がる。

まあ、それを言ったら韓国も酒税が高く輸入品は日本以上に高い。韓国は歴史的な経由もあり、本当にソジュが支配空いていると言っても過言ではない。

ソジュは安いが、ソジュ一強というぐらいに極端だ。

 

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正直別記事に分けたほうが良かったくらい韓国焼酎の話が伸びてしまったが、まあそれくらい自分の中で今日はパーティ気分だということだ笑

 

本来、盧武鉉の命日である5月23日は深刻な日なのである。冗談でも故人を茶化してはいけないというのが普通のモラルだ。

実際インスタでノムヒョンと調べてみると墓標に参拝しに行ったという投稿が多いし、追悼式も盧武鉉財団が毎年行っている。

そういうインスタの様な公に近い場所では言えない不謹慎さがイルベやDCインサイドにはある。彼らだからこそ聖域となった盧武鉉を茶化せるのだ。

 

盧武鉉という人物は庶民の出から何度も挫折して大統領に上り詰め、庶民のために政治を行った人物だ。

韓国の地域対立を解消しようとしたり、新しい民主主義の構築に努めようとした。

 

ただそんな聖人を茶化すのが不謹慎な韓国ネット民なのである笑

本当にネタにしすぎだろというぐらい年中ネタにしている。

まずはそんな盧武鉉用語について紹介したい。

 

・ウンジ

盧武鉉が飛び降りた現場に残されていた栄養ドリンクの銘柄で、転じて投身の事をさす。

 

・MCムヒョン

盧武鉉の生前の音声を合成してあらゆる曲を歌わせるボーカロイドのようなもの。

飛び降りてアーティストに転身したと言われており、日本のアニソンを日本語でカバーすることも。

ただし、最近はアイドル系の削除が厳しくなってきている。

金大中がDJデジュン、全斗煥がJ.tankなど仲間も複数いる模様。J.tankはBTSのJ-HOPEに似ているが、ホソク自身は光州出身だけあってこのネタにはかなり批判的(全羅道の光州は5.18民主化運動の中心地)

 

・トゥブ

頭部のこと。韓国語では豆腐と同じ発音のため、頭部外傷によって命を断った盧武鉉にかけて重力説には豆腐料理を食べるユーザーが毎年一定多数いる。

 

・キブンジョッタ

気分がいいねという意味。韓国ではキモティという日本語が有名(意味はお察しください)

 

・ピアチェ、F15

高級腕時計と戦闘機の名前だが、おそらく汚職と関わっている意味だと思われる

 

・フンドゥロヤ イギ

揺らそうじゃないか、踊ろうぜ、みたいな意味でMCムヒョンの掛け声でよく使われる

 

・ポンハ村

慶尚道にあるノムたんの故郷

韓国大統領は大統領職を終えたあとはソウルにある厳重な警備をされた豪邸に住むことが多いが、庶民派のノムたんは故郷の田舎に戻ってアヒル農場を運営していた。

そして子供の頃に見て育ったこの村、そしてその村にある崖から飛び降りた。

 

・プオンイヴァイ

ミミズク岩という意味で、まさにここから命を投げ打った最期の場所。

ちなみに本日、プオンイヴァイから配信する行動力のあるイルベ民がいたのだが、リアルタイムで自分はそれを見ていた。何気に息子と登山していたので、普通に家族持ちもいる模様

 

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なお、日本の漫画にも登場している。

テコ朴作者、プオンイヴァイまで抑えてるとかすごすぎでしょ。さすが人権派義士

 

 

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韓国旅行で一番最初に落ちずれたいのは聖地巡礼としてポンハ村とミミズク岩だ。

 

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おまけに韓国でも大流行中のどうぶつの森(トンムレスプ)にもそのネタが出てくる。

日本では不人気らしいコアラのキャンベラというキャラクターだが、「高いところは気分がいい、バンジーしよう」など暗にノムヒョンを匂わせるような台詞が登場するらしい。

その他のコアラ型キャラクターも同じような発言をしたり、ポケモンの韓国語版にも暗喩する台詞回しが多いため、彼ら不謹慎ネット民はどこにでもいるがどこにでもいないと評される。

 

ただその不謹慎イルベも最近ではトゥルタクに悩まされている。本来はユーモアサイトだったのだが、いつの間にかマジなトーンの政治厨入れ歯に乗っ取られてしまっている。

もともと面白いことをやっていたところに、面白くないマジレス厨が入ってきてつまらなくさせる現象って日本に限らず韓国でも起きているんだなと感じる。

 

日本では韓国の面白ネタを翻訳していた所も、今や毎日難しい政治の記事ばかり翻訳していて、そこに住み着いた政治厨の中高年の溜まり場になってしまった。韓国ネットの古き良き日本のネット文化に近いブラックユーモアを紹介するはずだった場所が、いつしか普通の政治まとめと同じように、ただ韓国を叱りたいだけのトゥルタクの場所になって来ている。

結局、日本も韓国もマジなトーンの政治トゥルタクが悪いのよートゥルタクがー。昔の韓国ネタに比べて今の嫌韓が余裕とユーモアの欠けたガチなものになっているというのもそれが原因だ。

 

そして同時に韓国サイドの盧武鉉ネタも、やはり去年の10周年に比べれば勢いがなかった。

 

なんといっても最高権力者が大の盧武鉉信奉者であり愛弟子なので、今は風当たりが強い。総選挙も保守勢力が負けたばかりで、有名ユーザーが脱会することも相次いでいる。正直に言って下火であることは間違いない。一時期は、小学生(中高生も含めて給食厨と言う)が動画や用語を真似する勢いがあったが、今は細々とやっている状況だ。

11年目の重力節はそんなかんなでちょっと寂しい雰囲気になっている。