自分が最も好きな刺身はというと、ブリ、カンパチ、ヒラマサのぶり御三家だ。
ゆとり話から入ると金色のガッシュベル!!のガッシュがぶり好きで、あいつ美味そうに食うんだよな笑
でも醤油つけずに生で食べるのはワイルドすぎる。
そんなぶりは特にトロの部分が絶品で子供の頃は時々食卓に並ぶ、同じ仲間のカンパチのトロが好物だった。刺身に関してだけは親父がうるさいだけあってエリート育ちである笑
今日は本来、ぶりトロにするつもりはなかったけどいつものスーパーにあって身が最高に白く輝いていたので選ばざるを得なかった。
あれを食べなかった、という食の後悔が一番大きいしこういう経験していかないと味覚が貧しいままだ。
大丈夫大丈夫、刺身食べてお酒飲みながら刺身の歴史や盛り付け方、切り方について勉強するという自分との約束を守ればいい。
もう自分は米とか食うのキツくてまともなご飯食べずに刺身ばかり食べている生活なので、それだったらちょっと本格的に学ぼうかなと思っている。
刺身だけは料理として極めたいので、ちょっともう適当に切るのもそろそろやめようかなと。皿はちょっとこだわるようになった。
美食家北大路魯山人「食器は料理の着物」
以前はパック刺身を買ってきたときその状態で食べていたけど、つまとかついてないタイプだと皿に盛り付けたほうが断然満足度高いことに気づいた。あと陶器なのでやや冷たさが維持できる効果もある。精神的な裕福さが違ってくるし映える。
ついには先程高級刺身包丁を注文してしまって、届くのがとても楽しみだ。
備えて勉強しようと。これは後日レビューしたいと思う。
日常的に使うものがその人間の品格を作っていくので、少しは高いものを持っていたほうがいい。ソシャゲやVtuberに課金する男と、自分のアイテムに課金する男ではおっさんになったときの差が絶対出ると自分は思っている。
こういう上品な日常の体験にお金を使っていかないと何にもならない大人になっていく。何でも安いものがいいというこだわりがない人間というのはつまらない大人だ。最近の日本人男性ってそういう価値や意義がわからない子供おじさんが増えてきてるよなぁと思うわけだ笑
高い時計や車は意味ないとか言って、かといって有意義な体験をしにいっているかといえばそうではない。
良いものには良いものを。
醤油はちゃんと特性刺身醤油を買って、見ての通りわさびも本わさびの多い物を3種類使い分ける。軽い美食家ごっこだ笑
でも、子供だってごっこ遊びで学んでいくものだろう。
ビールは何となくかっこよかったので黒ビールにしたのだが、ギネスってアイルランドのものなのだと初めて知った。飲んでみなければいい年してギネスがどこの国かもわからない恥ずかしい大人でいるところだった。
酒、スポーツ、歴史、このあたりの知識や哲学がない大人の男というのはどこか幼稚だ。
我ながら以前書いた「アイドル、アニメ、ゲームは成人男性の趣味にカウントされない」名言だと思う。それが趣味でのいいけど、それだけというのが問題だ。
それでこのギネスビール、自分が師と仰ぐ太田和彦があまりにも「泡を立てろ」というものだからグラスに注いでみた。缶にフローティングウィジェットというクリーミィな泡を作り出すカプセルのようなものが入っていてそもそも泡推奨で作られている。2分待てと書かれていた。
なんだろう、コーヒーっぽい味だ。そこまで好みの味ではないかな笑
前飲んだIPAの方が圧倒的に好きだ。
ただ確かに泡立てると美味しくて、昔は泡がもったいないと思ってたけどこれはいい。ちなみにクラフトビールは泡を立てないほうがいいとこれも太田和彦の番組で学んだ。
度数は4.5とやや低く炭酸味も薄いので辛口ビール求めている人はなんだコレと物足りないだろうけど、非常にまろやかで飲みやすくてすぐ飲み終わった。その後は、写真にはないがワンカップ日本酒上撰を温めて飲む。夏でもお燗が美味しいこともやはり太田先生から学びハマっている。
肝心のぶりトロだが、とろける旨さでマグロのトロより安い割に同じくらい美味い。超高級というほどでもなくこのブロックで500円ほどだが、この量は居酒屋だったら3倍は取られる値段だ。回転寿司だと一皿2貫300円の味だ。
ついでに半額になっている兵庫県産のゆでダコを合わせて量を補う。写真では2皿だが、それぞれ2/3くらいずつで切り分けて残りの端をもう一皿にまとめて冷やしてあるという工夫だ。タコは茹でてあるので割引でもそれほど味が落ちていない。塩水で洗ってキッチンペーパーで吸収すれば完全回復だ。国産は特に味が良くて半額は超お得。歯ごたえがコリコリというより、弾力はあるけどしっとりとしている。ちなみにマダコさんは日本人が食いすぎて需要に供給が追いついていない食材だ。タコさんありがとう、本当に旨い。
自分、日本で年間タコ消費量上位に絶対入るぐらい食ってるだろう。
一生牛肉豚肉食えないがタコとイカ食べ放題だったら絶対そうするぐらい好き。
鶏だけはないと困る、なぜなら牛と豚は意外と酒に合う料理が少ないが鶏は必需品だからだ。焼肉なんて時々でしかないし、週に一度でもちょっと多いなと思うがイカ・タコは毎日でもいい。
ホルモンとユッケだけは惜しいかな。ただ鳥刺しさえあれば、焼肉にも勝るので十分だ。ハンバーグより唐揚げ、焼肉より焼き鳥が嬉しくなるとおっさん。と全てを酒基準で考える男
しかも牛と豚封じられても馬刺しという抜け道がある。なんと無意味な想定で盛り上がってるのだろう笑
自分は前は醤油にわさびを溶かしてわさび醤油にして、刺身にもわさびを更に付ける大のわさび党だったが、最近は原点回帰で醤油はそのままで、刺身に多めにわさびをつけてなおかつワサビが付いてる面から食べるようにしている。醤油が綺麗というのは美的にも良いし、醤油でまず刺身を洗うイメージだ。醤油は表面のあぶらやくさみを流し落とす効果もある。
そしてわさびを乗せる。安いチューブわさびだと溶かして使うがやや高めのチューブわさびなので山葵も味わいたい。本わさびとホースラディッシュの違いだ。
太田和彦も、一人飲みというのは自分と対話して自分を見つめることと仰っていた。今になってやっと思うのは人間性の大切さだ。人間性は言動やゲームのプレーにさえ現れる。例外はあるが喋ってる姿がいい人は人間性もいい。そういうおっさんになれるかな、というのは思う。
お酒というのは"普段とは違う"内省の時間や人との対話も作り出すので無駄なものではない。もちろん悪い使い方をしてしまう場合もあるが。それは食材や場所もそうだ。お酒を飲むからこれを食べてみよう、そこに行ってみようという動機も生まれる。お酒がなかったら自分は食事に対してコスパしか考えていない大人になっていただろう。これってこんな美味しいんだという発見や出会いもなかった。現に昔の自分であれば刺身を自分で買ってきて切るなんてことしなかっただろうし、今日のぶりトロも食べてなくこんなこと語っていない。こういうことの積み重ねが大切だなと思うわけだ。とても美味だった。