elken’s blog

ジャニーズとサッカーを中心にあらゆることを評論するブログ

日本代表戦が地上波から消えると言うけど

そもそもワールドカップ予選のホーム戦は従来どおり中継されるわけだし、今の森保ジャパンでアウェー戦なんて一般視聴者層はどれだけ広報してもみない。

 

予選に緊張感無いのはバレてるし、アウェー戦って昔は劇的なドラマ展開あったけど最近はただストレスなだけの試合も多くてそこまで一般求心力があるとは思えない。

ワールドカップ予選自体通常年より代表戦の頻度が高いので、ホームだけになってもそこまで露出がなくなるわけではないだろう。

 

今回時差がない試合が多いとはいえ、元々アウェー戦はマニアックなものだし今回コロナで無観客や中立地でさほど見応えもない。大アウェーの中国戦とかであれば面白そうだけどそんなものはない。

 

大体、サッカーの普及なんてそもそも国内リーグがやることである。ワールドカップで好成績の後でもJリーグの入場者数が増えるといった直接的な相関は実はそれほどない。むしろJリーグが人気なときは代表成績や人気とそれほど関係がないことが多い。

例えば浦和レッズはサッカー暗黒期の南ア前の2000年代後半の興行成績がかなりいいし、最近でもイニエスタ効果の時は好調だった。

今のフロンターレもチケットが取れないほどだと聞く。コロナ前は特にそうだった。

 

例えば野球はもう地上波で巨人戦やりまくって延長で他番組が潰れるなんてことはなくなっている。だが、地上波から野球が消えて人気がなくなったかというとそうではない。むしろ観るスポーツとして野球は近年成功を収めている。

 

サッカーの日本代表戦はいわば、全国民が応援という意味でかつての巨人のような存在だが、もはやそれで競技自体の人気を上げるという時代ではないというのが最大のポイント

「地上波から代表戦がなくなってサッカー人気が危ぶまれる」というのは的外れな意見だ。もうそういう時代ではない。

 

欧州南米ではそもそもそんなことは国内リーグがやっていて、代表人気でサッカーを定着させるというのは国内リーグ発足が遅かった日本の特殊なパターンだ。その役目は十分に果たしたといえる。

そもそも地上波で国民全体が見るという文化も無くなった。2010年代前半までの甘美な時代の遺物だろう。

これからはフロンターレの成功例やイニエスタ効果、一昔前のレッズ人気のように代表と関係なく地域でのサッカー人気を上げていく時代だ。

地元が強ければ代表関係なく見るわけだ。

 

見習うべきはここ十数年でのパ・リーグの目覚ましい躍進ではないかと考える。ネット配信にいち早く着手したのもここで、今やセ・リーグ人気を上回る逆転現象が起きている。

配信重視のスタイルは時代に則しているし、いわゆるコア層に対する希求力がある。

野球の方が既に地上波の視聴率を考えなくなっているのに、サッカーは未だに地上波の視聴率だの代表戦での一般人気獲得だの言って時代から取り残されているのではないか。

 

パ・リーグTVだけは契約してネットで観るのが楽しみだという層は多いのでダゾーンのJリーグがそうなれるかどうかだ。パ・リーグはネットで見るというのが既にスタイルやトレンドとして先端なものとして定着していて、むしろJリーグより後発の人気だと言える。

初期からニコニコ動画でやっていていち早くネットで楽しむ文化を形成したパ・リーグに学ぶところは多い。

野球がWBCだの侍ジャパンだので一般人気獲得しているかといえばそうではない。ワールドカップやその予選での人気というのは一時的な話でしかないしそれほど効果もない。

 

新興国が代表の躍進で人気になるとか、あるいはラグビーのようにマイナースポーツが代表で注目されるという初期の現象に過ぎない。

 

日本代表でサッカー人気が爆発するとしたら、もうこれはベスト8以上の結果が必要でそれは常日頃のJリーグの発展、そしてそれに伴う海外での活躍という土台があってからの結果である。

順序が逆なのだ。

 

代表でサッカーに興味を持ってもらう、競技自体を知ってもらうなんて時代はとうに終わっており日本人はサッカーぐらい十分に知っている。よほどのマイナースポーツでもない限り地上波で初めて競技を見るなんてことはない。そもそも現代は蛸壺化がどのコンテンツでも起きていて、代表のしかもアウェー戦でわざわざ見ようと思うだろうか。

 

例えば普段女子バレーはいつも日本でやっているが、女子バレーをそんなにチェックしない自分は深夜のアウェー予選など見ようと思わない。なんとなくホームでジャニーズがお祭りっぽくやってるから華やかな気がして見るわけだ。

 

もう代表見てサッカーを初めて知ってJリーグという時代でもないし、そもそも海外サッカーが入り口になったというファン層も多い。例えばメッシがPSGに移籍したのでこの新銀河系チームを華やかに盛り上げて興味を惹くなんて方がよほど有効だ。

特に今の森保ジャパンはスタイルが地味なので元々マニア的だである。

 

特に今はYouTubeでの動画の時代だ。代表戦のハイライトを動画で見るという若い層はかなり多い。

大谷翔平のホームラン動画のように今はサクッと見る時代で、サッカーだと鎌田のパス集や三笘のドリブル集が再生数を持っている。

どうせ眠たいアウェー戦は適度にまとめられてネットにアップされるだろうし、DAZN自体が公式でアップするだろう。

 

今までの地上波にない実況や解説番組などが充実すれば付加価値で見ようとする層も増えるはずだ。正直地上波のスタイルはもうマンネリ気味である。お試しでアウェーをダゾーンに担当させるというのはいい契機となる。

 

ちなみに自分はダゾーンも契約してない、BSも映らないという視聴環境弱者なのだが最近はもはやサッカー観るより自分がFIFAでプレーすることの方が愉しみになっている。

選手でも内田篤人みたいにサッカーは見るよりやる方が楽しくてプロのこと全然詳しくないなんて人は多いが、まさに自分はそう。正直、FIFAでオリジナルの日本代表作ってそこに自分加えて妄想ワールドカップとか親善試合やってる方が楽しいんだよなぁと笑

代表戦に飢えている人には是非このスタイルがおすすめ。こうやって自己満オリジナルコンテンツ作って細々とやってるのも楽しいし妙な充実感もある。

 

youtu.be

そもそも今の代表戦は強豪とめったに戦えなくてマッチメイクの時点からワクワクしない。どうせつまらない組み合わせのアジア予選などマニアしか興味がないから大丈夫だ。オーストラリアとかサウジアラビアとか一体何度目だというのか笑

ゲームだと、有名選手のいる強豪のアウェー戦を有名スタジアムで戦えるというのに。最近はアジア相手に現実の日本代表が無双して何点も決めるより、自分がゴールしたときの方が嬉しいくらいだ。

 

地上波での放送と言ってもそもそも興味を持てない組み合わせ、運良く強豪と戦えたとしてワクワクする戦いではなく先日の五輪でも森保ジャパンの不可解なところがストレスになってしまうわけだ。代表戦自体が今は面白いコンテンツではない、はっきり言って自分でやったほうがマシだ笑

(本戦でもそこまで勝ち上がれるわけではないし、今の代表を応援することで田嶋会長らJFAの体制維持に貢献していることになる)

 

ということでアウェー戦の地上波が無くなることを嘆く前にもっと色々やることがあるだろうという話だ。スポーツ中継やテレビ自体が視聴率を取れなくなってきているとはいえ、面白かったら高くても地上波でやっていただろう。放映権が高騰していることや電通が中抜きしていることもあるが、サッカー人気の低下や盛り上がり不足で視聴率が見込めないことがより根源的な原因だと言える。

 

熱くないサッカーファンや日本国民が悪いのか、熱くさせられない日本サッカーが悪いのか、どちらが先でも後でもない。

ただはっきりしているのは、それほどショックではない自分がいるということだ。

 

サッカーは4年に一度のスポーツと言われるが実際は五輪、アジアカップを含めれば4年のうち3年は盛り上がっているし親善試合、運が良ければコンフェデやコパアメリカと毎年やっているようなものなのでアウェーの予選ぐらいなくなっても打撃でないというかもっと本質的に大きな問題がある。

それにワールドカップの地上波放送もサッカー人気の低下というより、放映権が高すぎてもうサッカーファン個人の努力ではどうしようもないわけだ。しかも、FIFAAFCが悪いというより電通が大幅に中抜きしているので結果、電通が悪いに尽きる笑

 

こんな広告会社をのさばらせている事が諸悪の根源といいつつも、政府と癒着しているからどうしようもないという。

 

悲しいかな、自分のようにFIFAウイイレでオリジナル代表戦やるかDAZN契約する、動画サイトで満足するくらいしか個人ではやれることがないという無力な時代だ。

文句があるなら日本を金づるとして搾取するAFCもだが、放映権を上乗せで高騰させ自国民を苦しめる電通、そして国民が見たいとも思えないつまらないことやってるJFA、そして成熟していない日本のサッカー文化自体を見直すしかない。