elken’s blog

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ロンドン軍縮会議は海軍にとって満州事変だった

香取慎吾主演倫敦ノ山本五十六、この終わり方見事だった。

何気に回想役の高良健吾も、青天に出ていたので再登場嬉しいしかっこよくていい俳優だ。

 

そもそもNHKって一昨年ぐらいのガダルカナル島の戦いの特集でもわりと海軍の責任を描いてたし陸軍派の自分としてはようやっとると肯定している。

最近のNHK、海軍善玉論をマジで批判しまくっててほんとおもろい笑

この話でも、国家予算食いつぶしまくりと何度も描いていたし、日露戦争という艦隊決戦の勝利の悪夢から逃れられない頭の硬い旧式の軍隊としてよく描かれていた。

 

ロンドン軍縮会議のやらかしと当時の国民世論については今後ももっと検証されていくべきだし、本来は国力に対してもらいすぎている比率でもあったけど海軍のおエライさんが国辱的な不平等条約として世論に喧伝していく。

あと実際に真珠湾攻撃ミッドウェー海戦生き残った軍人の話聞くとパワハラがエゲツ過ぎて好きになれない。まあそれは陸軍もだけど。

 

まあ当時のイキってる日本って今で言う中国みたいなもので、中国海軍がアメリカの6割だと言われたらそりゃ中国国民は屈辱だろう。

 

しかもそこから6.975というほとんど7割まで持っていったのに、これで怒ったのが当時の日本だった。結局条約破棄をしていくことになるのだから、旧ソ連の日ソ中立条約破棄のことばかり責めてられないよなあと。

 

風立ちぬでも結構国家予算のことを描かれていたし、2/3使ってた戦前を思うと今のGDP1%以内規制とか可愛いもんだよなあ。ちなみに現内閣は2%以上も念頭に置いているらしい。

でも自分はなんだかんだ軍事にワクワクする軍拡賛成派なので、この当時いたらロンドン軍縮会議に怒って条約破棄と国連脱退を強気だと絶賛して熱狂していた日本国民だったのだろうなあと思う。中学時代、かじりたての知識で憲法9条さっさと改正しろとキレてた典型的な憂国少年だったからだ。そしてなんだかんだで今も当時に憧れがある。

 

こういう特番ドラマで大日本帝国バンザーイって言ってるモブキャラがきっと自分だったってとこに恐ろしさがあるのだろう。