elken’s blog

ジャニーズとサッカーを中心にあらゆることを評論するブログ

居酒屋個人店こそ陰キャにはうってつけである

よく「チェーン店以外のお店には入れない、常連が多そうな居酒屋は陰キャにはキツい」と言われるが、自分の経験からするとこれは逆ではないかと考える。

まずネットを見ると思っている以上にチェーン店以外入れない民が多くて、陰キャを自負する自分より更にガチ陰な奴が存在するんだなと驚くが、いや冷静に考えると自分は陰キャだからこそ個人店の居心地の良さを選んでいる。

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自分からするとチェーン店居酒屋こそ陰キャには難所だ。

特に大学生集団や会社の打ち上げ、家族連れなど団体客がいる場所は陰キャの敵である。

客層が若い、混雑している、カウンター席が無い、団体客が多い、これらがチェーン店の特徴であるがものの見事に陰キャが苦手な雰囲気だ。

 

基本的に、若者はワイワイガヤガヤ賑やかなところを好むので人気のなさそうなしっぽりした落ち着いた雰囲気のお店を選ばない。

こんなところおじさんやおじいちゃんが行きそうだろというところこそ陰キャにとってはオアシスだ。

 

バーなどでも、隣りにある大きなバルはリア充で賑わっていて場違いな自分は入りにくそうなので、隣りにある薄暗い小さなバーに入ったらおばさんがマスターで客も自分だけで途中から身内のおじさんが一人来ただけというとても過ごしやすい場所だった。

リア充陽キャウェーイ系が魅力に気づかなそうなひっそりとした場所こそ陰キャは選ぶべきなのである。

 

更に個人店は客を大切にしないといけないので、結構優しい店主が多い。

金髪に染めた自分よりちょっと上ぐらいの居酒屋店主としては若い姉ちゃんのお店に偶然立ち寄ったときは、その女性を応援するおじさん達によるアットホームな空気で直ぐに溶け込めたこともある。元キャバ嬢なのかわからないが、こういう人たちは接客のプロなので一人で静かに食べたい人と話したい人を見極めてくれるのが上手い。

だから話しかけられると不安というのは杞憂である。

むしろこの人全然話さないで感じ悪いなというぐら店主さえいるぐらいだ。

 

カウンターがあるタイプの居酒屋はチェーン店でも入りやすい。ただ基本的に混むので昼にやっている時や夕方に開いてすぐぐらいが1番落ち着きやすい。混んでしまうと前述のような陰キャが苦手な状態になる。

そしておすすめなのがこういうところでお酒を一杯引っ掛けて酔のエンジンを起動させてから、そのテンションで気に入った雰囲気の居酒屋に飛び込むといういうのが個人店苦手な人にはおすすめだ。

いきなり個人店に入ると酒が出てきて、酔のスイッチが入るまでの時間で詰むからだ。

ただ個人店に慣れるとワクワク感が勝るので一軒目の最初からでも余裕になる。

逆にチェーン店こそ団体客しか歓迎していないのではと遠慮してしまうし、自分より楽しそうな同年代の集団とか酒で楽しいときにわざわざ見たくないわけだ笑

 

それが個人店だとそれぞれの事情抱えた色々な人情が待っている。

「このおっさんも色々あるんだな」と共感できることも多いし、おばちゃんとめちゃくちゃ仲良くなれる。

あとおばさんの店主は100%いい人というぐらい外れが無い。やはりお店を続けられているだけあって、その人にファンの客が付くぐらいいい人たちなわけだ。

しばらく行けていないが韓国居酒屋のソウル出身のおばちゃんと自分はめちゃくちゃ仲がいいのだが外国人でもこれは同じということだ。

スペイン居酒屋の30代ぐらいのお兄さんマスターも、自分が英語興味あると話したらアメリカに留学経験ある人で貴重な話を聞けた。ただコロナ前で久々にそこを通ったら移転したのか閉店したのかもう無かったのは切なかった。

 

こちらも何度も居酒屋行けるほどお金があるわけではないし、行けるときはここも新しいとこ行ってみたいとなるので、何度も行くというのはどうしても難しいが行けないのが申し訳無いぐらいにはどこも情が湧いてしまう。こちらが引っ越して距離が遠くなったというのもある。

 

入ったときにおばちゃん店主一人だけみたいなのが一番当たりというか初心者におすすめで、次に来る人もそのおばあちゃんと顔見知り率が高く、すでにその店主と話していると自然と来客と話が繫がる。

まず自分の情報を先に与えるというのが円滑に進みやすい鉄則だ。

どの駅のあたりから来たやどこ出身などの身の上話は皆興味を持つし、同郷や近所の人と出くわすと確実に打ち解けられる。

 

ただいきなりガチ混みしてるところは難易度高いけども3件目ぐらいのテンションで行くとめっちゃ楽しい。

常連客があの人誰みたいにヒソヒソ話しそうというのは、そんなことはない笑

それどころかめちゃくちゃ興味を持ってくれて温かい客達が多いくらいだ。出身地を話すとそこに行ったことがある人がいて盛り上がることもある。そういうとこは大体客全員がベロンベロンに酔っている笑

 

話しかけられたときの対策として自分をネタに出来ることとか、簡単にどんな人間かアピールできるエピソードトークを持ってると一気に溶け込める。これもシラフの状態だったら自分は無理だけど、酔っていると意外と陰キャでもできる。お酒の力を借りるというのはいいこともあるというか、そういう人たちが集まっているわけだ笑

皆それぞれ哀しいから酒を飲みに来てるんだよなあ。

 

個人店と言っても店員が2,3人いる規模だとテーブル席で団体客がそれぞれ身内で呑んでいてカウンター席は個々人が静かに飲んでいるみたいな場面も多く、こういうところは会話が全然なくても落ち着いて楽しめる陰キャの理想郷だ。気が合いそうな客が隣だったら自分から話しかけてみると、実は皆酒場にいる人は話したがりたいので結構盛り上がる。

立ち呑みも満員レベルだったら難易度高いが空いていたらなんの苦も無くただぱっとすぐ酒を飲める。

よくお通しはいらないとか言われるけど、それが席代である上に、ファーストコンタクトなのでやはり必要だなとは思う。酒は頼めばすぐ来るからそれで飲めるし、酒を飲む前に胃になにか入れておくことにも使える。

 

あと数年前、同世代の男子二人組で居酒屋をやっていて全盛期AKBで誰が推しメンだったかで話が進んだ事も懐かしい。まさかの北原里英推しだった時はこの人ツウというかガチだなと唸った。

 

バーでは自分と同世代ぐらいがテキーラ見学のためにメキシコいったことある人で皆凄いなぁと思ったこともある。お店やる人はやっぱ行動力エゲツない人が多いしそれ故に人間力高いから悪い人は滅多にいない。この人そんな喋らないなぐらいだ。

そのきたりえ推しはアシスタントだったけど、店主はもう当時で既婚者で元野球部でそりゃコミュ力や根性あるわなあと思ったぐらいだ。

 

自分のおかんと同世代ぐらいのおばさん店主はおかんから聞いたその世代の話とめちゃくちゃ合う事が多くて、両親を話題に使うのは結構使えるコミュニケーション術である。話術のテクニックみたい言うのもおかしな話だが笑

というかそれぐらいしか共通項がないだろう。若い人こそ個人居酒屋行って魅力に気づいてほしいが、両親がよく好きだと言っていたアーティストや芸能人の話は大体刺さる。

 

ただスナックのママで結構サッカー好きでめちゃくちゃ話が合ったことがある。当時、一番エースだった中島翔哉を推していたおばさんは。だからやっぱりスポーツ観戦の素養は役に立つしこういう場でオタクの話は中々できないからやっぱ大人はいつまでも幼稚な趣味ではなく素養を身に着けないといけないわけだ。大人は酒場というある意味公共の場で使える話題を持っていないといけない。

 

大阪なんて阪神がテレビで中継されていることも多く、もはや阪神が時事話になってさえいるぐらいだ笑

セレッソなんかは長居あたりだと結構存在感あるし、Jリーグのホームタウンあたりだと普遍的に使える話題だろう。

そもそもJリーグを観戦しに行って帰りに居酒屋というのが旅の理想だ。プロ野球もいいが、Jリーグは下部リーグまであればどこの県にもあるのが旅と相性がいいしアウェー遠征に行った対戦相手の話題も当然できる。そもそもそれを見に来たというのが話題になる。

自分はセレッソ大阪vsFC東京で久保建英を見に行った後に焼肉屋に夕方直行してスタジアムでビールとカクテル飲んだあとに更に焼肉飲みをした。

久保建英を生観戦したという話はもはや永遠に使えるだろう笑

 

何が言いたいかというとそういう旅でチェーン店にしか行かないというのはとてももったいない。ローカルチェーン店だとこれは個人店並みの面白さがあるので違うが。

 

この他にも個人店居酒屋のいいところ悪いところは色々あるけども、自分は友人が地元にしかおらず楽しくチェーン店に団体客としてそんな行く機会が無いというのもある。一人で行きやすいし話し相手を見つけられるのも実は個人店でこれは陰キャの強い味方である。太田和彦にしろ吉田類にしろ一人で飲み歩くというのがテーマなので、これぞ寂しい男の一人飲みのスタイルである。というかそんな人ばかりだ笑

どうぞ陰キャの独り者こそ居酒屋を訪ねていただきたい。