elken’s blog

ジャニーズとサッカーを中心にあらゆることを評論するブログ

牛肉刺身と志村けんが愛した焼き芋焼酎で一杯

「そこらのスーパーに行ったものの食べたい刺身が無い」という時が無いだろうか。お酒好きあるあるだと思うのだが、意外と刺身の揃いが悪かったり同じものだと飽きたりするときがある。かと言って生食を晩酌でしたい気分のときに、急に揚げ物や干物、惣菜のテンションにチェンジする気にはなれない。

 

そういうとき「生肉の刺身」という選択肢があると捗る。と言っても、そこらのスーパーで本当の刺身用の牛肉は置いていない。日本で生肉は高級焼肉のユッケか馬刺、焼き鳥専門店のサイドメニューで鳥刺しぐらいしかない。

 

でも、あるんです、工夫次第で生肉を食べられる手段が。くぅ〜あるんです(川平慈英

 

肉なんてちょっといいものであれば表面を炙る程度でステーキや焼肉、しゃぶしゃぶで日本人は日常的に食べている。そして日常の刺身や生卵で生食耐性もある程度ついている。世界一生食が好きな国だろう。規制前はレバ刺しも定番だったし踊り食いや、牡蠣のオイスターバーなんてのもある。

 

更に牛肉は一度炙って表面を殺菌とコーティングしてさえしまえばむしろ魚より生臭くなりにくいので食べやすい食材ですらある。

まずバーナーで表面を薄めに炙る。この時、加熱された肉のブロックを即座に締めるため氷水を入れたボウルを準備しておく。肉の塊自体ステーキ用なのでそこまで大きくなく、小さいボウルにギチギチに氷を詰めておけばいい。

 

そのあとしばらく冷やしてからキッチンタオルで水気を取り再度キッチンタオルでくるんで清潔な皿に乗せてラップをかけ冷蔵すれば最長翌日まで持つ。

そしていざ切り出すときは本当に刺身にしては小さすぎるぐらい切ったほうがいい。その方がタレも染み込ませやすいし、肉質の重厚な旨味がかなりあるので一切れが小さいぐらいが程よい。

 

また、ナマ物なのでち小さく切る方が消化しやすくていいし大きなキレで食べるのは胃に負担だ。あくまで生食用で無いものを食べているので自己責任によるケアは必要だ。

やってることはステーキを極限までレアで食べているようなもので中央部の肉は焼肉店でもユッケとして日常的に提供されている。表面を切り取るのがもったいないので炙って同時に食しているだけだ。

 

この炙ったあと冷蔵していると切ったとき断面が茶色っぽくなるが、空気に触れると赤さが再生するので安心していい。

 

「誰がこんな小さいステーキ食うねん」みたいな高級そうな肉がまさにこの用途にピッタリ適合する。むしろステーキとして焼くと肉は水分が飛んで小さくなり、食べやすいのもあってすぐ食べ終わってもの足り無いので、実質タタキ状態で刺身で食べる方が余程長い間じっくり楽しめる。

刺身というのは食べざかりの体育会系大学生のようにバクバク食べるものではない。

タレは普通に焼肉用のものでも良いが馬刺し用にショウガを加えるスタイルが更にいい。無ければ馬刺し用タレの作り方等で調べればいい。

 

ある意味で馬刺を牛肉で代替しているとも言えるので馬刺し用の専用タレを使うのが理想だが、そこらで当たり前に売っているわけでは無いので用意できなければ最低限ショウガを使うこと。

 

ちなみにお酒は鬼火という名前の焼き芋焼酎を選んだ。志村けんが生前愛したのが焼き芋焼酎だ。世代によってはポケモンの技かと思うようなセンスのある厨二病的なネーミングで焼き芋感がある。普通の芋焼酎よりやや香ばしい印象だ。

 

こういう芋焼酎と肉刺しという「ザ九州セット」

馬刺しの代替品としてのステーキ用牛肉を叩きとして転用

 

牛のモモ肉は赤肉のようなあっさりさと脂身の甘みがミックスされていて程よく食べやすくユッケの部位でも用いられる。

 

焼酎は鹿児島産

馬刺しタレは熊本産

牛肉は宮崎産のランプ

というまさに南九州セット飲み。

魚の刺身が関西や東北の日本酒と合うのであれば牛刺、馬刺、鶏刺は九州の焼酎だ、これぞ至福。