冷蔵庫の中に野菜と肉が中途半端に余っていたので、これをどうにか美味しくお酒のアテにできないかと悩んでいたらそういうや自分はコンビニの冷凍餃子が楽しみだと気付いた。
6個で150円くらいの昔から愛用している奴だ。あれがあれば酒は何杯でもいける!
ということで自分は餃子の作り方を調べまして、ギョーザの皮とタレとひき肉という3つの素材を冷蔵庫の余り物に追加すれば一気にお酒のつまみに化けるのでは無いかと期待した。
まず餃子というのはこれとした決まったメニューや材料は無くある意味でたこ焼きのように個人の裁量に委ねられた自由な料理だ。最終的にあの皮とタレさえあれば中身は常識の範囲内であれば何でもいい。自分が見つけたメニューはキャベツを使用していたが別に玉ねぎでも代用できる。更に安い冷凍ハンバーグだってビニール手袋でひき肉と混ぜながら砕けば量を増やせる。
ネギやニラは薬味として最低限必要だろう。まあこの手の野菜もアレンジが自由だ。
後悔しているのはちょっとすりおろしにんにくを入れることだったが、実は本場中国ではニンニクを使わないらしい。餃子とは中国のたこ焼きみたいなものなので究極の所、餡を皮で包んでいればそれでいい。
なので自分はボウルに素材全部調理バサミでチョキチョキ切ってからぶち込んでコネて混ぜて、それを見様見真似で餃子の皮につつんであっという間に数十個作れた。6個で150円、中華屋だともっと高い、面倒ではあるが細かい作業もプラモっぽくて好きだし手作りだとこんなにいっぱい作れるとワクワクした。
硬い干物をおつまみ用に切るために買った百均の調理バサミが思いの外、使いやすくてちょっとした野菜や肉を切るときにも使えてコスパが良すぎてる。何より包丁のときには必要なまな板がいらないのが楽すぎる。あと甘エビの殻を処理するときにも使える。焼肉の肉が終盤、大きすぎる時にも調整できて最高
— エルケンティキタカ (@Elkenty11) 2023年6月22日
ただ問題はここから焼く最終段階だ。
結果的に自分は2つのミスを犯した
1.成形を適当にしすぎた。
2.焦げさせた。
酷い悪例として見てもらえればわかるのだが、まずガッツリ焦がせてしまった。
自分が作ったので無ければ絶対に手をつけようと思わない不味そうな「ひでぇシロモノ」だ笑
ただ、一気に全部を焼ききれず何度かに分けるのでそこは経験でタイミングを見極められる。素人はこまめにチェックするのがいいだろう。あと油を敷いてから焼いたあと追加の水で蒸すのだが、片面だけ焼くというテンプレにこだわらず、見た目はどうでもいい手作りなので両面普通に焼くのが早いような気もする。
片面はパリッと、反面は柔らかいみたいな理想を追求するのは後で良い。そんなことは慣れたあとでもできる。今大事なのは目の前の食料を確保することだ。誰しも最初のリョウリは失敗することが多い。ジブンはそういうのばかりだ。ギリギリ自分が食べられる仕上がりを繰り返してメニューを増やしている最中だ。
そしてこういう粗悪な料理を結局うまく仕上げてくれるのは「タレ」だ。究極、料理は調味料が美味ければどうとでもなる。
「いいタレを使っているから」という自己満足感やプラシーボ効果もある。
一応自分は、餡をこねる時に隠し味として余っていた焼肉のタレと混ぜるという下ごしらえはしていたが最終的には餃子のタレだ。
こういう時よく売っている物ではなくちょっと違う奴を買うとよく、自分は大阪王将のタレを見つけた。ジャニーズWESTの桐山照史だかがよく語ってる大阪王将さんで、関西だと誰もが一度は行ったことがあるチェーン店だ。叙々苑のキムチみたいなもので名店の味だとやはり違う。
それと成形をミスったというのはもうちょっとしっかり肉を詰めておけばよかったということで、時々ちょっとしか入っていないものがあった。ボウルに入っている餡を一度しっかり押さえつけて水分を抜くと扱いやすいかもしれない。
そう言えば先程前述でニンニクを入れ忘れたのでやや物足りないと思ったが、これは餃子を食べたいけど翌日重要な人と合うのでエチケットとして気を付けたいという場合にメリットがあるかもしれない。にんにくは後からタレにでもチューブで入れればそれは問題ないわけだ。
あくまで「冷蔵庫に残ってる野菜肉の細切れをちょっとした労力で酒のアテにしよう」というレベルの話なので自分もそこまでハイクオリティを求めて作ったわけではない。焦げたところで別に自然界に無数に存在する炭素なのだし食えりゃオーケー。
メインは酒を飲むことだから。こんな雑な手作り餃子でも電子レンジで温め直してキンキンの芋焼酎サワーと合わせれば全然旨い、自分が作ったという愛着もあるだろうけど。