elken’s blog

ジャニーズとサッカーを中心にあらゆることを評論するブログ

韓国のオタク達、日本のネットに詳しすぎる問題

自分がなぜ韓国語を勉強して韓国に興味を持っているのかというと、KPOPや芸能というきっかけはもちろん韓国のネットの雰囲気が面白いからだ。

 

正直、偏見を抜きにすれば日本人と通じ合うノリがあるというか情緒はかなり似ているなと感じることが多い。

賛否両論あるかもしれないがやっぱり日本人と韓国人はかなり似ている。

今でこそ日本が韓国の流行を仕入れることが多くなったが、それ以前に韓国人が日本の面白さを理解して取り入れたというケースはものすごく多い。

ファッションや芸能という陽の文化では確かに韓国から日本が取り入れる時代にはなったが、陰のアングラネット文化では日本の物が韓国でウケている。

 

まずとにかく日本語をよく見かける。

韓流にハマった女子が適当に使うエセ韓国語の何十倍も多く、彼らはよく日本語を使っている。ときには、なぜこんなことまで知っているんだという用法も多い。

20世紀に建設現場で使われていた大ハンマー(オハンマで殴ってやりたいみたいに使われる)やノカダ(土方のこと)のような歴史に根ざす従来の用法から、21世紀になってネットやオタク文化が発展してから普及した現代的な用語まで幅広い。

一見ハングルで書いていると思いきや、実際よく読んでいると日本のアニメでよく使われる台詞だというケースは非常に多い。

バカヤロ、コノヤロ、キモティなどは定番だ。

 

それどころかもはや日本人ですら知らないような用語を彼らは熟知している。

この記事は非常に面白く、なんと日本語を駆使して野獣先輩を知っている韓国の男子高校生という内容だ。韓国のネットで実際「ヤラナイカ」と書いていたりガチムチレスリングの画像が張られていたりと、以前から日本でネットミーム化したホモネタは見かけていたのだがまさか淫夢シリーズまで知られていたとは。

中国のネット民が淫夢に詳しく、もはやホモネタで実現する友好だと言われているのは知っていたがまだ韓国にもこういったくだらない日本のネット文化に興味を寄せる若者がいたとは。

 

この韓国青年の話は面白く、栗山千明も愛するイカ娘からハマり最初に覚えた日本語がエビというところや、韓国の学歴社会に疲れているみたいな内容で社会の片隅で生きる我々のような存在にとっては共感しやすい。

hbol.jp

 

このセモという存在は一昔前にとある翻訳サイトで知られるようになった「ゆるゆり君」に近いように思う。今から数年前、韓国のイルベに出没していた異様にゆるゆりというアニメを愛する韓国人がいたのだが、彼の存在は日本人ユーザーの間でちょっと話題になりこいつは面白いと評判を得ていた。

昔ながらのネットのノリで頭おかしいことをしている韓国のオタクに当時多くの人が共感していた。

 

ただ日韓関係がレーザー照射や徴用工問題で悪化して以降、ある境目から嫌韓がガチなものになっていったように思う。

一昔前は「韓国にもこういう面白い奴はいるのか笑」ぐらいのノリでワイワイしていたのに、今やそういう雰囲気に割って入ってきて「とにかく韓国はけしからん」と怒っている人が増えてしまった。

 

このセモ兄貴なる人物は「最初日本にそれほど印象もなかった」と語るように、とにかく何が何でも日本ばかりを見ていた時代と違って今の韓国人にとって日常で日本を意識することは少い。憎くて妬ましいが、進んでいる大国で超えなければならないといという意識は希薄になり良くも悪くもどちらのイメージもかつて程ではない。そこまで嫌いではないが、かと言ってそこまで見上げる存在でもない、これは非常に健全な状態だ。

 

同じように今の日本の若者にとって韓国はなんかよく分からず大人が揉めているけど、面白いこともあるしそんな遅れた国だとも思わないという感じだ。実際自分の体感として2000代初期の韓流と嫌韓の頃はそれこそ開発途上国というイメージがあったが、10年代に入ってからはもうそういった印象は無くなった。

 

ちなみにセモ氏のツイートをこの後見たところ、もう彼はただの平和的な普通のネット民だとよくわかった。日本語で活動する韓国人ユーチューバーとも違っていて、ただの心優しいオタクだ。正直こういう穏やかなノリが自分は一番好きで、最近のネットはユーモアた暖かさ(ヌクモリティ)に欠けているように思う。それがすごく悲しい。

彼が韓国のネットの息苦しさや怖さから逃れるように日本のネットにたどり着いたのならば自分はその逆だ。

 

ただどうやら記事にされたことにより大手ニュースサイトや嫌韓まとめに転載されたようで、本人も読むのが辛いとツイートしている。

はっきり言ってありえない。ただ日本のネットの面白さに気づいてほのぼのしてる男子高校生をそこまで叩くかと。

スマホの普及以降、時間差で嫌韓に染まる年配の方が増えたという話もある。前述のようにそういったマジなトーンで韓国はけしからんと叱り散らすユーモアの無い正義マンが深刻な問題だ。ネットをつまらなくしている元凶のような存在だ。

所詮これも用日だ、韓国人を信じるな!みたいなテンションでマジになっている。

そんな面白くないトゥルタク(入歯ジジババ)が若者から白い目で見られるのは当然だ。

 

究極のところ日本も韓国も入歯のトゥルタクが悪い笑

若者は楽しくワイワイしているのに、トゥルタクがマジな感じで、明らかにそれがネタであるときさえも攻撃し合う。韓国の反日左派トゥルタクと日本の嫌韓右派トゥルタクはベクトルは違うが本質は同じである。

マジレス政治厨おじおばと言ってもいいかもしれない。面白ネタの時に空気読まずに現れて世直しをしている連中だ。ネタをネタだとわからないマジな人々による説教、これは現代ネットの余裕の無さの象徴だ。

こういうマジなお叱り政治トゥルタクが両国にいるせいで面白ネタが衰退していくのであれば虚しくなる。

 

まあ自分自身がマジなトーンになるのはこれ以上にして、実際に野獣先輩(ヤスソンベ)という記事はあった。ちなみに翻訳機で十分に解読できるレベルだ。記事中にもあるようにナムウィキというページが韓国ではよく知られており、ウィキペディアよりもっと緩い雰囲気で編集されている。堅苦しいウィキペディアでは取り上げられない内容まで扱っており、無駄に詳しいこともある。KPOPアイドルなどはもちろん、歴史やアニメのような題材、そしてネットの話題にも詳しい。

https://namu.wiki/w/%EC%95%BC%EC%88%98%EC%84%A0%EB%B0%B0

 

ただ自分はここからもう少し発展して、韓国のネット文化も調べてみれば日本人のオタクやネット民好みで面白いのではないかと思っている。

ある種のブラックユーモアや、社会に対する斜に構えた視線が多く、嫌悪感を抱く人も多いが共感できるところも多い。むしろ社会のメインストリームを痛烈に風刺するためならばかなり手の混んだする、そこが日本の一昔前の社会に逆らっていたインターネット文化風土に重なる。

ネットスラングやミームの巧妙さ、ITスキルの高さによる「才能の無駄遣い」に近い謎のクオリティがある。

 

淫夢ネタにハマる韓国青年のように、自分にとっては盧武鉉を面白おかしくする異様なまでの情熱、それが面白い。日本における真の韓流アイドルの先駆けはノムたんだと今も思っているくらいに謎の愛嬌や微笑ましさもある。セモ氏もホモビ出演者はかわいそうだと言っているように盧武鉉も可愛そうではある。ただ意味がわからないがなぜか面白く感じるものは多く、こういうネタってアングラ的に海外に伝わって独自の文化が形成されるんだなということに感動せずにはいられない。

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