elken’s blog

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バイエルン・ミュンヘン移籍でハメス・ロドリゲスは輝きを取り戻せるか

ついにビッグネームの移籍が成立した、ハメス・ロドリゲスがレアル・マドリードを退団し次の移籍先をバイエルン・ミュンヘンに決めたようだ。

 

ハメス・ロドリゲスのレアル・マドリードでの最後のシーズンと言えば散々たる日々だったという印象が強い。とにかく指揮官のジダンと揉めていたニュースばかりが取りざたされ、出場できず不貞腐れている話ばかりを聞いていた感覚さえある。

 

それでもそれなりに出場機会はあったのだが白い巨人で「10番」をつける選手としては物足りなかった。

いつの間にかミッドフィルダーとしての序列も下がり続けていき、退団は既定路線になり最後はマドリディスタに向けて拍手をして移籍市場に次の居場所を求めるようになった。

ハメス・ロドリゲス

少し前に恩師アンチェロッティが「バイエルン・ミュンヘンに来ないか?」と誘っているという報道がされてはいたが、それ以降はまるでプレミアリーグ移籍が濃厚であるかのような雰囲気があった。

しかし現実にハメス・ロドリゲスはバイエルン・ミュンヘンを選ぶことになる。

ハメスの性格上、華やかなプレミアリーグを選ぶように見えて意外と堅実にバイエルンに決まったというのは興味深い。

 

プレースタイル上もブンデスリーガの方が向いているように思えるし、UEFAチャンピオンズリーグのことを考えるとバイエルン・ミュンヘンは間違いなく有力な選択肢になる。

「自分を追い出したレアル・マドリードへのリベンジ」を果たすことができるのはプレミアリーグのクラブよりもドイツの絶対王者だろう。スペイン勢に対抗できるクラブは現状PSG、ユベントス、そしてバイエルンしかない。

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そしてこの移籍で連鎖反応として"玉突き人事"が起こるであろうことは想像に難くない。むしろ最も興味深いのは今後の移籍市場の動きだろう。

ウェイン・ルーニーがエバートンに復帰したことでマンチェスター・ユナイテッドとレアル・マドリードの10番が開くことになる。

 

???「目の前に10番があったらそれ以外の番号を選びますか?」

その人はガラタサライの10番なら空きそうだったにもかかわらずオファーを断ったと伝えられている。

ユナイテッドの10番はユベントス時代のようにポグバが背負っても面白いかもしれない。ポグバをエースとして覚醒しようとさせれば大きな責任を自覚させる必要があるだろう。

 

その一方でレアル・マドリードの10番はエデン・アザールが移籍する気配が途端に消えたことで先行きが予想できない不透明なものになりつつある。個人的にはイスコが10番を背負うのがベストのように思えるがマドリーはそういうクラブだとは思えない。

 

そしてハメス・ロドリゲス本人のバイエルン・ミュンヘンでの背番号も気になるところだ。スポンサーとの契約でどのクラブでも10番にしなければならないらしく、現状10番アリエン・ロッベンとどう折り合いをつけるのかは興味深い。

バイエルンが世代交代へと移行することを望むのであれば10番がハメスに継承される可能性はあるが、ロッベンもまだ現役で高いレベルを維持できる選手であることは間違いない。
「中国に行く選手は終わった選手」と発言しておきながら普通に中国に移籍したら全世界が笑いを禁じ得ないが現状はバイエルン・ミュンヘンに留まるように見える。

 

背番号はともかく真に興味深いのはその起用法だろう。

チアゴ・アルカンタラ、アルトゥロ・ビダルとどういった中盤を組むのか、そして併用は可能なのか。FIFAでもこんな中盤は組まないという事を実現させてみせるのがカルロ・アンチェロッティという指揮官であり仮に実現すれば華やかな中盤に仕上げることが期待される。

チアゴとハメスが近い距離感で連携を行えば見る物を魅了するファンタジー溢れるサッカーになるだろう。

更にビダルに熱心に誘われているというアレクシス・サンチェスが移籍してきた場合、もうその瞬間にブンデスリーガの6連覇が決まるといっても過言ではない。

 

いずれにせよまずはこの移籍でハメス・ロドリゲスがかつての輝きを取り戻すことを期待したい。ジダン監督の時代でも起用されれば重要局面で活躍していたのは事実でありその実力は未だに錆びついていない。決して終わった選手ではなく、まだこれから大きく成長する選手であることは間違いない。

ドイツの地でこのコロンビアの天才司令塔はその類稀なる才能とセンスを余すところなく発揮することになるだろう。

食わず嫌いで負けて渋々リフティングしていた時や、バルデラマのコスプレをしたとんねるずにゴールを決めていた頃がピークと言われないようなこれからの活躍を期待したい。